一ヶ月前からぜひ観てみたいと思っていたが、今日行ってきた。

両国にある江戸東京博物館で今回展示されているのが、

北京故宮博物院所蔵の「書の名宝展」だ。

超超有名な書道家の書がずらりと並んでいる。

その中でも目玉が、王羲之(おうぎし)の「蘭亭序」だ。

コピー品である(爆笑)

ここで、そんなの当たり前じゃんと思った人は、さぞかし、おいらをうらやましがっていることだろう。

王羲之(4世紀の人)は書道を少しでもかじったことがある人はだれでも知っている名前。

もうこの人しか学ばなくてもいいというくらいの特別な人。まずこの人の書をみてまねて書くことから始まる。まあ習字レベルではこの人のものを基礎にアレンジした楷書からスタートするだろうが。

そんな彼の作品でももっとも有名なのがこの「蘭亭序」。

しかしそんな有名な彼が書いた真筆は1つも残っていない。

三蔵法師の時代で有名な唐の太宗皇帝が滅茶苦茶好きで国中の彼の真筆の書をかき集めた。

そして蘭亭序はなかなか探し当てることができなかったが、彼の子孫所有だと分かりだましてやっと手に入れた一番のお気に入りだ。

そして太宗が死んだ後、蘭亭序をはじめ彼の真筆すべて遺言どおりいっしょに埋葬されてしまった。だから今のこっているのは(ほぼ)全て模写しかのこっていない。

で、かき集めながらいろいろ模写させていった。その一つが今回来たものである。

だから、真筆がないから超一級のコピーなのだ。臨書(手本を隣りに置きそれを見ながら書いていく古典的な模写のしかた)である。

墨で書かれた超一級作品は、八柱第一本(虞世南ぐせいなん書伝。上からトレースしたとも言われる。できはもっともいいといわれる)、八柱第二本(褚遂良ちょすいりょう書伝。)。

そして今回来たのが八柱第三本、馮承素(ふうしょうそ)書でもっとも明瞭で見栄えがよく書かれていて、よくお手本にされているものである。

蘭亭序は行書(少し続けてくずした書体)で書かれてある。

力強く優雅で全体として端整でそれでいて一つずつの文字に感情と個性がある。すばらしい作品である。これはその場で書いた草稿で彼は清書をあとで何ども書こうとしたがこれ以上のものはできなくて、これでいいやとなったらしい。だから数箇所、間違いを訂正したあとが残っている。それまで忠実に写しているのが少しまぬけで面白いところだ。

まあ、いろいろ言うことはあるがおいらの感動は伝わったと思う。

現代でなければとてもおいらのような、貧乏な庶民はみることができなかったに違いない。


床屋が掘った王様の穴


これが世界最高とうたわれる書。(ちょっと間違ってるでしょ)時を経ながら所蔵した人の印がいくつも押されてあることも感慨深い