以前から日本の報道のレベルの低さとして問題になっているのが、
警察とずぶずぶに癒着して
逮捕した容疑者を容疑者の段階で極悪犯人扱いすることを前提にし、
その取調べの状況を警察に非公式にリークしてもらう。が、その情報の出所先は一切公表せず、さらにそれに疑いを持たず鵜呑みにし真実だとして垂れ流すこと。
よくあるでしょ?例えば「容疑者は涙を流して反省している模様」とかいうやつ。警察しか知りえないわけで、しかも警察の情報操作が介入していてもそれを右から左へと垂れ流す。この例でも涙を流しているかいないか分からないし、実は黙秘でしかも冤罪だったという過去の例は数知れず。
であるのだが、ここ最近これに平行して、かなりマスコミの報道の仕方には疑問を出さざるを得なくなったものがある。
9月に千葉県東金市の5歳の女の子が殺され路上に遺棄される事件があった。
マスコミは連日連夜、新聞・ニュース・ワイドショー・情報番組などで報道し、町の様子、事件の細かな説明、深まる謎、犯人像の推測などなど、視聴者をひきつけようとあおりたてる。
で、今回、21歳の無職の知的障害者が逮捕された。
すると、各テレビ局は一斉に実は彼を撮っていましたってな具合に、彼に路上で質問していたところを放送する。質問というよりも、相手が知的障害者だと知っているため、アナウンサーは小学生に話す感じだったり、上から尋問のような感じだったりの質問を彼にしている。「どこに行ってたの?」「幸満ちゃんが遺棄されたところには行ったの?」みたいなふうに。
しかもそれが、もう、犯行のあった9月に実は既に撮影していたのだから、マスコミはどれだけ我々を馬鹿にしたら気が済むんだろうか?
警察の内偵捜はつつぬけで、それをもとにマスコミ各社が町じゅうををうろつき、犯人だとされる男に何食わぬ顔で質問しているのだ。そして、それは隠して報道せず、連日連夜、さきほどいったように犯人象をコメンテーターやVTRをつかって推察したりして視聴者をあおっていたのだ。なんのことはない、警察の内偵捜査を裏では知っていて、容疑者に早々に路上質問攻めしてたんだから。よくもまあ我々を踊らせてくださいましたねえ。
これは、今回だけではない。ついこないだの、京都舞鶴市の女子高生殺害の容疑で逮捕された容疑者についても。
彼は、当初下着、賽銭泥棒として逮捕されたのだが、そのとき、実は報道陣に囲まれてフラッシュの嵐だった。なぜ、コソドロごときが逮捕されたものを報道陣が取り囲むのか?
それは警察とのズブズブの癒着によって内偵捜査が筒抜けになっていたからだ。それをもとに逮捕の時に、実はこれは女子高生殺害の容疑者に対してまずは、泥棒という別件で逮捕して自白を強要していくというプロセスまで全部マスコミが知っていたからだ。それをもちろん、マスコミは初め我々には報道しない。殺害容疑で逮捕されたとき実は、前から撮ってました!と、泥棒で捕まったときの模様を流す。この事件いきなり家宅捜査がどうの、異例の弁護士立会いがどうのと、進展している所から報道をいきなりしたんで、おやおや?と思った人も多いはず。なんとも知らぬは視聴者ばかりなりだ。
これは、いずれ、大きな問題になりはしないだろうか?例えば、犯人あるいは犯人の友人がマスコミだったら捜査に支障をきたすし、マスコミが犯人に内偵捜査の内容を金銭的・思想的などなどの理由で教えたりしたりすることも考えられる。あるいは、まだ逮捕前なのにマスコミが近所の人に刑事のごとく聞き込み調査しまくったら、まずいのではないだろうか。
まあ、どんなに言っても現状のままが続き、何かことが起こったあと、遅すぎたとして公の問題として取り上げられるのだろう。マスコミの特権意識から視聴者は甘く見られすぎである