少し前の話だが、今年の春は、開成高校から米名門大学への合格者が一気に増えたことが、巷で話題になった。
http://istimes.net/articles/922
(色々なメディアで記事が出てますが、うち一つをどうぞ。)
2017年度 開成学園 海外大学合格人数
※引用 開成学園HP
私は米大学の卒業生で作るネットワークに参加しており、その関係で、日本から米大学へ進学したい学生(高校生に限らず、一番若い子では小学生もいた)と交流する機会がある。その経験からすると、確かに、日本のいわゆる「現地校=ローカルスクール(インターナショナルスクールなどではなく)」からの米大学進学がヒートアップしている雰囲気はあると思う。
今までも、日本から米大学へ進学を希望する子は、ローカルスクールにもいた。しかしそういう子が合格することは滅多になく、合格するのは大概、日本のインターに通う子で、国籍が日本以外や、英語が母国語またはそれに近い子が多かった。
次に多いのは、帰国子女。中でも、幼稚園や小学生など小さいときに海外に住んでいた子。幼い頃に取得したネイティブレベルの耳と口(発音)をもっているので、本気を出せばすぐに英語はキャッチアップできるため、TOEFLやSAT対策の面でもとても有利。
そして極めて特殊なケースでは、渋渋・渋幕と呼ばれる学校。私はこれらの学校に詳しいわけではないが、海外大学卒業生の間では、「日本のローカルスクールで海外進学者を継続に出している学校」として、これらの学校の存在は超有名である。
(日経新聞の有料会員以外は一部読めないかもしれません。)
それ以外の、日本のローカルスクールからの米アイビーリーグ合格者は、毎年数名、いるかいないか程度だった。帰国子女じゃありません、ローカルスクール出身です、というので、「おぉ!!」と思ったら、実は2年間留学してました、というパターンは今まであったが、純粋に、日本で生まれ育って海外に行ったことがありません、というケースは、本当に稀だと思う。そういう人は、本を出せば売れるレベル。(実際には、そういう人の「親」が本出してるケースの方が目立ちますが。)
ちなみに、中高を海外で過ごした帰国子女は、大学は日本に戻って進学するケースが多い。これには諸説あると思うし、個人的な意見は様々だと思うが、私から見る限り、中学や高校から海外に初めて行った帰国子女は、現地のトップ大学に進学できるほどの語学や成績を得るのは、かなり厳しいから、それよりも、帰国子女枠で日本の名門大学に入るほうが、賢い選択だと判断するケースが多いのだと思う。
私はというと、中学校で渡米したので、語学の面ではかなり不利な方だった。大学受験の時点でTOEFLは足きりギリギリだったし(その後、満点を取れたのは大学在学時)、SATのVerbalも550点(800点満点)だった。だから米大学を受験すると同時に、国立T大への帰国子女枠の受験は検討していた。帰国子女枠は、一般入試に比べて申し訳ないほど簡単だった。結局米大学の第一希望に早々に受かったのでT大は受験しなかったが、正直なところ、T受験のための勉強は一切してなかった。でも、合格ほぼ確実と言われていた。だから、中高で渡米した帰国子女が大学は日本へ戻る気持ちはよく分かる。
話がそれたが、今でも日本からの米大学の進学者の圧倒数は、先の述べた、インター出身の子や帰国子女のような気がする。日本のローカルスクールからの合格者は、開成や渋渋のケースを除いて、周りを見渡してもほとんどいない。でも、生徒たちの間で、海外大学進学が現実味のある選択肢になっているのは確かだと思う。
同時に、学校全体で海外進学希望者をサポートしていこうという動きは、開成に限らず強くなっていると感じる。今までは、海外進学を希望する生徒は個人的に動かなくてはいけなかったが、これからは学校のサポートが得られる(少なくとも中高受験時にそういう学校を選んでおけば)ことが多くなりそうだ。サポートの質にはばらつきはあるだろうけれど。
我が家の子供たちが大学受験をする頃は、海外進学は当たり前の世界になっているかもしれないので、そうすると日本からのライバルが増えるので、今よりももっと厳しいのかもしれないなぁ~。親の私が海外大学出身であり、その情報を得やすいことも、あまりもう優位にはならないのだろうなぁ。
(いや、日本からだけでなく、世界中からの多様な受験者=ライバルがますます増えているのだから、20年後にはどうなっていることやら・・・。でも一方で、その頃はアイビーリーグ進学自体に、今ほどの価値があるか不明なわけで、ミネルバ大学のような新スタイルの大学などもこれからたくさん出てくるだろうから、今のトップ大学に特化して将来を見据えるのも、やや古臭い心配かもしれない。)
※今回は、海外トップ大学および帰国子女の進学などは、アメリカをメインに書かせて頂きましたが、今やアジアのトップ大学のほうが米アイビーリーグより人気があったりするし、海外赴任先(=帰国子女の滞在国)も欧州よりアジアの方が主流だったりするので、その点、やや偏った内容である旨、ご了承いただければ幸いです。

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