ステージへ出ると無数のライトが私達を照らし、私達の音楽を心待ちにしていた人た
ちのざわめきが聞こえる―。

音「皆さんこんばんは~っ!!元気ぃ~??」
歌「今日も皆に会えて、あたしは幸せだよ~!!」

二人の言葉にライブハウスは沸き返る。
しばらくして客のざわめきが落ち着いた。あと二人の言葉を待っているのだ。

癒「皆さん、今日も私達、『NIGHT』のライブに来てくれてどうもありがと~♪」
琉「これから自己紹介させてねー! 私達を知ってくれている人も、そうでない人も
聞いてほしいな。皆行くよ! まず最初に…ドラムス!! 夕月 歌!!」

興奮冷めやらぬなか、4人の自己紹介が始まった。
茶髪のショートカットの女の子がドラムをたたき出した。

琉「キーボード!! 深鈴 音!!」

ドラムが刻むリズムに、繊細なキーボードの音が加わる。

琉「ベース&セカンドボーカル!! 冠弦 癒楽!!」

今まで響いていた音に、低いベースと高くて美麗な歌声が加わる。

琉「そして最後に私。ギター&ボーカル!! 櫻花 琉羽!!」

最後に稲妻をほうふつとさせるギターと、先程加わった歌声よりもほんの少し低めの
優雅な歌声が加わる。
その4つが奏でられるとき、最高のハーモニーがかもし出される。

琉「我ら、『NIGHT』!! …皆、サンキューっ!!」