夜中に誕生して疲れて目を閉じたと思ったらすぐ朝になり、ナースステーションに呼ばれてまもなく救急車が到着し

わけがわからぬまま引き継がれる担当医師から説明を受け

「はい。はい…。」と聞くしかなく

説明が終わり2階の病室に戻ると
ベランダから救急車の音がけたたましく鳴り響いた。



自分の子供が運ばれていく。



病院に着いてすぐに旦那と電話していたから、その音を一人で聞かずに済んだ。

悲しいのか辛いのか、苦しいのか寂しいのか

適切な感情さえまだ見つからないまま用意されていた旅館の朝のような豪華な朝食を口に運ぶ。

救急車の音がこれほどまでに心の奥底に鈍痛のように響いたのは初めてだった。




私の退院はそれからその日を入れて3日後だった。

この3日間が不安で孤独でたまらなかった。


新生児室に並ぶ赤ちゃんの中に
産んだはずの私の赤ちゃんがいない。


母乳の出を確認するため呼ばれた授乳室では
他のママさんたちが産まれた子を抱く中一人
子供がいない状態で順番待ちをした。

病室に帰って一人でそっと泣いた。


赤ちゃんのお世話がないから時間が有り余る入院生活。

ただただ言われた状況を検索しまくって、無事でありますようにと願うばかりだった。

不安で不安でたまらなかった。