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Malchut(王国)

耳を傾けてくれる人がいてもいなくても。

 

 

 

昨日お話した、女性ものの扇子を包んであった和紙です。

 

私はペン字も毛筆も全く得意ではないので、この書体(草書体でしょうか?)自体良く解らず、三行で13の漢字しか並んでいないのに、一目で何が書いてあるのか理解ができませんでした。

 

これが外国語ならいざ知らず、これほどの短文の母国語が理解できないとなると由々しき事態です。

 

 

 

まず、この和紙を留めてあったシールが左下にありますが、お店の名前と思しき「文扇堂」と言う文字が見えます。

 

なので、三行目はおそらくこの「文扇堂」で間違いないでしょう。

 

その下の文字は「謹」に見えますので、おそらく「心をこめつつしんで製造しました」の意味で「謹製」なのでしょう。

 

 

 

他に読める文字は・・・と見ると、最初の一文字目はおそらく「御」で、2行目の下から2つめにも同じ字があります。

 

一行目の三文字目は判りやすいですね、きっと「司」です。

 

二行目の最初の二つをぼんやり眺めていると「各種」に見えてきました。

 

・・・どうでもいいですが、私は木目や壁紙のパターンがやたらと顔や、何かの模様に見えるタイプです。(笑)

 

 

 

一行目の真ん中と二行目の真ん中は、いずれも同じ文字なのは確かです。

 

最初、さらっと三行目の「扇」と同じだと脳みそが判断したのですが、良く見ると部首(たれ)の形が異なります。

 

一行目の真ん中の文字の部首(たれ)は”がんだれ”に見えますが、ネットで草書体の部首一覧を調べてみたところ、どうやら”がんだれ”の可能性も”しかばね”の可能性も”とだれ”の可能性もあるようです。(^^;;

 

 

 

じゃあ「扇」でいいんちゃうん?と思うのですが、三行目の扇はちゃんと”とだれ”に見えるので、使い分ける意味が分かりませんが、そもそも自分の名前すら手書きする機会がなくなりつつある私に、ペン字や毛筆の決まり事を推し量ることもできません。

 

もしかしたら、全体が美しく見えるようバランスを取っているのかも知れません。

 

ともあれ、これでほとんどの文字が判明しました。

 

御扇司 各種扇御? 文扇堂謹製

 

 

 

・・・二行目の最後だけはどうしても判りません。

 

左側は”さんずい”に見えます。

 

念のため、「草書体/さんずい」で検索してみましたが、ほぼこんな形でした。

 

では、部首が”さんずい”で総画数が8画(省略されている可能性があるので、実際には8~10数画でしょうか)の文字を検索すれば~と思ったのですが、それらしい漢字は見つからず。

 

 

 

では今度は文章として意味が通るように考えてみようと。

 

「各種扇」とくれば「取り揃えております」かなぁと思ってみたのですが、「揃」は全く形が異なりますし、同じ意味でそれらしい漢字もありませんでした。

 

そろそろ私の考察も限界かも。

 

 

 

 

「・・・やむを得んな、奥の手を使おう」

 

こういうことには明るいと思われるリコンした元オットに息子を通じで連絡してみたところ(笑)、あっさりと「【誂】だって」と返信がありました。

 

なるほど、「各種 扇をお誂えいたします」かぁ!さっすが。(^▽^)

 

にしても、”さんずい”じゃなくって”ごんべん”なのね、これはいくらなんでも略し過ぎで反則(→?)だと思う! 

 

 

 

そう言えば以前も、たまたまネットのQAサイトで見つけた筆記体の英語の手紙(かなりクセのある筆跡でした)に、既にベストアンサーはついていたのですが、それを見ずにひたすら自分で解読を試みたことがありました。

 

推理小説とかアニメとかは好きではないのですが、結構、こういうのは楽しめると気づいて、いまだに自分でも知らなかった部分があるんだなぁとちょっとした発見でした。

 

 

 

それにしても、昨日の扇子はそれ自体が実用性のある良い品物だっただけでなく、こんな楽しみまでもたらしてくれるとは。

 

・・・と、なかなかに平和な2020年の年末です♪

 

 

 

(21:34 追記)

 

いただいて来た扇子は二つとも「江戸扇子」と呼ばれるもので、京扇子との違いを調べてみようとしたところ、たまたま今回の写真と同じ文字の書かれた和紙が写っている記事がヒットしました。

 

扇子のルーツから説明されていて非常に面白いので、ご興味があれば是非。