某フリマサイトを眺めていたら、「おすすめ」に白地の陶器にブルーが美しい
ミニチュアの家が表示されていた。
どうやら、KLMオランダ航空のビジネスクラスを利用すると入手できるノベルティのようだ。
後で調べたところによると、『デルフトブルーハウス』と言うらしく、
なんと1950年代から現在に至るまで続いているようで、既に105種類あるのだとか。
これらは実際のオランダの建築物を再現したものらしく、航空会社からアプリがDLできて、
建物の詳細情報や場所、コレクションの管理もできるのだ。
非常によくできていて、背面と底面にはKLMおよびBOLSの社名と種類の番号の記載があり、
側面にも窓や煉瓦壁が表現されている。
どの家にも屋根に円筒状の突起物があるので、オランダではこの形の煙突が標準なのかと
思っていたら、どうやら中にはジン(蒸留酒)が入っているようだ。
BOLSについても検索してみたところ、「アムステルダムに本社を置く、
カクテルに使われるリキュールやスピリッツの製造をおこなう酒類製造メーカー」らしい。
若い頃には何度か海外旅行も楽しんだが、今でも行きたい気持ちはあっても
既に身体がついていかない。
特にヨーロッパ方面は移動時間が長いので、国内線ですら避けている私には
ムリゲーも良いところ。
加えてビジネスクラスなんてとても利用できないので、直接入手できる機会は
この先もなさそうだ。
折角なので、一つフリマサイトで購入することにした。
出品されているデルフトブルーハウスを、時間を忘れて一番のお気に入りを探すべく眺める。
結局、購入を決めたのは、最初におすすめに表示された冒頭の写真の76番目の家だ。
届いたデルフトブルーハウスはかなりしっかりした作りで、
適度な重量と滑らかな手触りがとても心地よい。
振ってみても液体の音はしない。
円筒状の筒は蝋?で封印されているものの、蒸発してしまったのだろう。
この家を選んだ決め手・・・自分でも良く分からない。
シンメトリーで安定感があるからなのか、ごつごつとした切込みのある
煉瓦積みの重厚な佇まいなのか。
一通り眺めて悦に入った後、先述のアプリを見つけたので、この家の詳細について
確認してみることにした。
若い頃、何度かヨーロッパ方面にも旅行したけれど、オランダには行ったことはない。
風車と運河とチューリップバブル、海抜が低いことくらいしか知らない。
あ、身長の高い人が多いとか。(つまり雑学レベル)
そして、そうそう!デルフトと言えばフェルメールだ。
一生に一度で良いから本物のフェルメールを見たい!と思い続けていて、
ようやく実現したのは一昨年のことだ。
・・・話が逸れた。
76番の家の詳細を・・・と思ったのだが、英語表記ONLYだったため、
まずは実際の家の写真を見てみたかったのだけど、表示されておらず。
仕方ないので、掲載されている地図と住所を頼りに、Google mapで確認することにした。
勝手にデルフトかと思っていたけれど、アムステルダムなんだ。
て言うか、記載の住所、国立美術館になっているんだけど、何ゆえ??
76番の家のタイトルは『Het Straatje』でカッコ書きでThe Little Streetとあるので、
国立美術館近くの通りの名前のだろうか?と探してみたものの判らず。
行き詰ったので、76番の家の詳細のスクショを取って(コピーはできないので)、
OCR機能でテキストとして認識させて翻訳したところ、以下の冒頭の文章が表示された。
デルフトと言えば、デルフトブルー、王家の納骨堂、そして旧教会に埋葬されている有名な画家
ヨハネス・フェルメール(1632-1675)とほぼ同義です。
ここまで読んでもまだピンと来ず、どうして家の説明じゃなくてフェルメール?
フェルメールに関係する建物??と混乱したのだが、続く説明でようやく合点がいった。
これはフェルメールのデルフトの風景画「小路」に描かれた家だったのだ!!

私が一番好きな風景画やないですか!(歓喜)
日付が変わりそうな時間だったのに、眠気が吹っ飛んで目が覚めたわ。
意識的にはほんの少しも「どこかで見たような?」とも感じていなかったのに、
無意識的にはジグソーパズルのピースを探していたようだ。
たまたま手に取ったピースがぴったりはまった時のような感動で、
誰かに話したくなってしまった。(笑)
ちなみに、この家はとうの昔に失われており、350年にも渡りこの絵を描いた場所の
議論が行われたらしいが、2015年に正確な位置が特定(Vlamingstraat 40-42)
されたそうだ。
