自分が何歳だったかは定かではない
ただ、就学前だったのは確実な事
姉たちの学校の夏休みを利用して家族全員で田舎に居る叔母の家に遊びに行った
毎日、叔母さんと叔父さんとドラゴンのお姉ちゃまたちとパパとママで色々な場所に遊びに行った
多分、数週間を叔母の家で過ごしていたと思う
ある日の午前中、お庭のプールでお姉ちゃまたちと遊んでお昼ごはんを食べたドラゴンはお昼寝してた
シーツの匂いが自分の家とは違うな〜と思いながら意識がはっきりとしていった
お昼寝から目が覚めた
昨晩、お姉ちゃま達と3人で寝ていたキングサイズのベッドのど真ん中にうつ伏せになってお昼寝していた
部屋には誰も居ない
階下からは何か音が聴こえてくる
皆んなは階下に居ると思い、四つん這いでベッドの端に行きベッドから降りた
部屋のドアを開けて階段を降りて行った
皆んなは居間に居ると思って居間の扉を開けた
誰も居ない.....
そのままダイニングに行った
誰も居ない....
音がするキッチンに行ってみた
叔母が忙しく何かを作ってる
そのまま庭に出るドアを開けてみた
庭には誰も居ない
ドアを開けた事で叔母は漸くドラゴンがお昼寝から起きて来た事に気がついた
叔母は「あら 、起きたのねージュース飲む?」と言ってコップにオレンジジュースを注いてくれた
ドラゴンは 「ママたちは何処に行ったの?」と叔母に尋ねた
すると、叔母は「ドラゴンがいい子にしてたら直ぐに迎えに来るわよ〜 暫く、叔母さんと叔父さんさんとここのお家に居ましょうね〜」という返事
ドラゴンはイマイチその意味が解らなかった
そして、再びドラゴンは「ママたちは今何処にいるの? ママは何処?」と叔母に叫ぶ様に問いかけた
すると、叔母は「ママたちなら今頃は飛行機に乗ってる頃じゃないかしら? お姉ちゃまたちは学校があるから帰らなくちゃいけないけど、ドラゴンちゃんはずっとここに居ていいのよ〜」といつも優しい叔母は顔を付き合わせてドラゴンに話かけてきた
漸く、ドラゴンは事の事情が把握出来た
と同時に玄関から裸足のまま飛び出し大通りに向かって走って行った
もしかしたら、ママはまだそこら辺でドラゴンを待っていてくれるかもしれないと期待しながら...
でも、居ない......
ママはドラゴンを置いて行っちゃったのだ
あの夕方の匂い
未だに鼻の粘膜にこびりついている感覚がある