6.5×40mm弾 ・・・・・ 7.62mmと5.56mmの中間弾開発再燃!!?? | タクティカル コム

6.5×40mm弾 ・・・・・ 7.62mmと5.56mmの中間弾開発再燃!!??

以前から、7.62mmと5.56mmの良い部分を取った6~7mmの間の新型弾が開発されては消え、開発されては消えていきました。

5.56mmは、反動が少なく至近距離戦闘に適しています。
しかし、中距離域では、弾頭が軽いので風の影響を受けやすいためばらつきが多くなり、また障害物に対する威力も十分ではなくなります。
アフガン、イラクでの戦訓を活かし、一旦は引退した7.62mm弾が復活し、機関銃、セミオート狙撃銃用に採用されたわけです。

で、今は、この2種類が使われているわけですが、、、補給する方とすれば、そりゃ1種類の方がありがたいです。
無論、前線での弾交換も楽になります。

つまり5.56mmの反動の軽さと、7.62mm弾の中距離有効射程を両立できる弾薬があれば、1種類で事足りる!!ということで、様々な弾薬が開発されてきました。
こちら、アメリカ軍特殊作戦コマンドで実験採用された6.8mm弾に関する過去記事の例です。
http://ameblo.jp/wintac/entry-11667873795.html

しかし、反動の軽さと、中距離有効射程の二つは、簡単に言えば相反する条件ですから、どの口径、弾頭重量が最も良いかは、ものすごい量の実験を繰り返さないと出てこないわけです。
そこで、過去に製造された弾薬のデータが活用できれば、非常に参考になったりすることもあり、過去に製造された弾と同じ口径を採用する、のは良くあることだそうです。

6mmから7mmの間で過去に製造された弾というと、、、、あるじゃないですか!!
帝国陸軍の38式歩兵銃用の6.5mmの38式実包です。
  

この弾自体は、当時としては反動も軽く扱いやすい弾薬でした。
しかし、当時の技術ではAP弾を作ることも難しかったりして、時代とともに威力不足指摘され、99式小銃の7.7mm弾に替わって言った弾です。

しかし、恐ろしい事に、時代が変わって6mmから7mmの間の弾に注目が集まると、この弾にも注目が集まるようになります。

38式歩兵銃や99式歩兵銃の大東亜戦争の量産型で品質の良いものは、実は結構評価が高かったりします。
また、6.5mmも現代のCQBのプロで銃器に詳しい先生方からは、『時代を先取りしたコンセプトの弾薬』として、高い評価を得ていたりします。

6.5mm弾は6.5mm JAPANESEとしてノルマ等で製造されています。
表記がJAPというのが、超気に食わんのですが(`ヘ´)

  

  

残念なことに、そうした事実は、日本にはあまり伝わっておらず、多くの専門誌や自称をふくめた専門家が『帝国陸軍の武器は使い物にならない』と言わんばかりに低い評価しかしていません。
まあ、アメリカの銃器専門家の中にも反日がいて、ディスカバリーチャンネル当たりで知ったか特集の番組やったりしますから、無理ない事なんですけどね。

さて、この6.5×40mm弾も、5.56mmと7.62mmの良いとこ取りができないか、というコンセプトで開発された弾薬のようです。
ラプア、ノルマなどの有名弾薬メーカーが製造しています。

  

  

  

しかし、補給性や融通性に長ずると言っても、アメリカ軍がこの弾薬を使用する銃器に、正式銃を変更するか!?と言えば、多くの人が「ない!!」と、予測しています。
まあ、お金の問題ですよね。
銃器の変更、弾薬の変更は、予算を削られる一方のアメリカ軍にとっては無理な話でしょう。なにせ、100万人の規模ですからねえ。。。

それよりは、5.56mmの弾頭を重くしたり、という強化弾薬を開発した方が、安く効果的と考えているようです。

これも、アメリカの先生の話ですが、自衛隊の7.62mmの減装弾も、面白いアイディアのようです。
実際に撃ったこともない知ったか似非専門家は、この減装弾を『使えない』と言っているようですが、それこそが無知と情報を得てない証拠みたいなもの。
世の中、プロが考えることっていうのは、似非専門家では到底想像できないことも、あるんですよん。