USASOC スナイパー 競技会!! | タクティカル コム

USASOC スナイパー 競技会!!

USASOC(United States Army Special Operations Command/アメリカ陸軍特殊作戦司令部)が、フォートブラッグで先週実施したスナイパーコンペティション。
つまり、狙撃競技会です。

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セミオート狙撃銃と中型スコープを使っていますが、銃の種類、アクセサリーなどで色々な種目があるようです。

優勝は、第5特殊部隊グループ(5th Special Forces Group/5th SFG)のチームだったそうです。
第5特殊部隊グループは、ケンタッキー州のフォートキャンベルに根拠地を置き、 中央アジア、中東、アフリカ・ソマリア周辺を担当ています。
まあ、実戦を散々経験しているチームというわけで、優勝した理由もそこらへんにあるかもしれません。

軍において、最も遭遇する可能性が高く、最も避けなければならないこと。
それが、訓練のマンネリ化です。
実戦が多ければ、良いのでしょうか、それほど多くの実戦があるわけではありません。
これは、アメリカ軍でも同じことです。
多くの実戦を積んでいるとはいえ、軍の規模も大きく、マンネリ化によって士気、技術が低下することだけは避けなくてはなりません。
そこで、各国は、工夫をしてさまざまな競技会を実施して士気を維持するわけです。
自衛隊にも、射撃をはじめとする各種競技会があります。
陸上自衛隊は、昨年から海外の射撃競技会に参加しています。
まだ、ルールの習得などで不慣れな部分もあるようですが、いずれ高い成績を残してくれるものと思っています。

しかし、、、
日本人は、どのような分野でも、“道”として研鑽を積む、修練を積む、という素質が備わっています。
つまり、柔術を柔道にしたり、剣術を剣道としたりしたことです。
戦闘術を平時に習得して、マンネリ化させないようにするには、最適の方法なのかもしれません。
自衛隊が、実戦の機会に恵まれないのに、海外の軍隊と比較して、高い士気と技術を持っているのは、こうした日本人の素質があったからかもしれません。
そういえば、、、
日本人で初めてアメリカ陸軍特殊部隊グリーンベレーの隊員となった、故三島瑞穂氏の著書にも、こんなような事が書いてありました。
「日本の自衛隊は、実際の試合を禁じられたスポーツ選手のようなものだ。アメリカ人ならあっという間にやる気が無くなるだろう。しかし彼らは黙々と訓練を続け高い士気を有している。尊敬すべき軍人だ」
まんま、その通りではありませんが、これに近いことが書かれていたと思います。

先輩達は少しでも、マンネリ化を防ぐため、懸命に努力されてきたわけです。

そして、現在。
より、実戦が身近になってきています。
競技会も、一層の工夫と実戦に近い内容が求められてくる可能性があるかもしれません。
少しでも、良い競技会の情報をお届けできれば、と思って情報を集めることにします!!