マレーシア、グルジア製M4と、自衛隊火器の輸入 | タクティカル コム

マレーシア、グルジア製M4と、自衛隊火器の輸入

M4は、世界でコピーされ製造されています。

こちらは、グルジアが開発したガスピストン作動方式を採用したG5カービン。
14.5インチ銃身とフルレールを採用しています。
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で、こっちはマレーシアSMEオーディナンスがコルトのライセンスを得て製造したM4です。
マレーシア陸軍は、ステアーAUGから国産M4に切り替えています。
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M4のように各国で製造されると、カスタムパーツメーカーやアクセサリーメーカーも販売先が広がり、価格も安価になっていきます。

おっと、海外の製品の方が、安い!!なんていうと、また「自衛隊の小銃を輸入しろ!!」なんて声高に叫ぶ方々がいらっしゃるかも知れません。

一時期、民主党辺りから、自衛隊の小銃を輸入に!!という意見が出されておりましたが、今は沈静化しております。

民主党の圧力で装備施設本部は、海外のメーカーについて結構な調査をしているそうです。
加えて、別途、小火器を輸入した場合、どのくらい安くなるか、ということについても調査が、なされたそうです。

さて、実際、ライフルなどの小火器、、、輸入した方が安くなるものでしょうか???

単純に、M16のアメリカ国内販売価格は、と89式小銃の価格では、M16のほうが半値以下となります。

しかし、この価格で日本が購入できるかと言えば、それはありません。
まず、軍用武器の価格は基本的に外国メーカー次第です。
アメリカ軍に販売する価格で、日本に販売するかというと、、、決してアメリカ軍に販売する価格より安くはないでしょうねえ、、、。

それに加えて、アメリカ国務省に対する輸出許可手続き、輸送梱包、輸送、輸入通関、関税(武器の場合8.4%)、国内輸送費などがかかります。

まあ、アメリカの製品を輸入して、通常の小売店と同じ利益を上げようと思ったら、アメリカ価格×レート×2、、、、つまり、アメリカ価格を円に直して、2倍位の金額にしないと割には合わないと思います。

さらに、問題が、、、、、
装備施設本部の契約規定は、山田洋行や空自のパチモノ暗視装置事件によって非常に厳しくなっています。
契約書類のいくつかを、海外のメーカーに直接送って検査を受けています。
で、、、問題。。。
海外の製造会社は、日本の煩雑な契約手続きを嫌がります。

日本が購入する位の数量であれば、そんな面倒くさい手続きに付き合わなくても、他で買ってくれる国は山ほどあるわけです。

日本の小銃購入数が数万丁としても、、、、海外の場合数十万丁単位で購入する話は結構あるようですから。。。。(ーー;)

大体、日本で、装備を正式購入しようとすれば、政治屋と予算屋の力で、異常な時間がかかるようになってます。
これに対応してくれる武器メーカーは非常に少ないのが実情。
簡単に言うなら、何時買うか判らない相手に、製品情報も価格も出せるか!!というところです。

これは、装備施設本部のホームページにもありましたが、、、一時期、防衛省は海外のメーカーから直接武器・弾薬を購入する事を考えてました。
その案を調査すべく、担当が海外のメーカーを回って調査をしています。
結果、、、、海外のメーカー、特にアメリカのメーカーは、「防衛省と直接取引はいや!!代理店を通してもらった方がよい」となってしまったのです。

要は売れる数量と、契約の手間の問題ですな。
アメリカ人、面倒くさいの大嫌いですもんね。

そこで、手を上げたのが、イギリスのメーカーだったそうです。
ということで、海外との武器の共同開発が、イギリスになった、、、のかもしれません。

補足で付け加えると、、、
アメリカやヨーロッパの幾つかの武器メーカーは、日本に積極的に販売攻勢をかけて来るそうです。
しかし、その多くは、日本が金持ちで軍にも金をかけるだろう、、、と勘違いしている会社だとか。。。
日本のマーケットを知れば、だんだん消極的になっていくらしいです。。。。(ーー;)


さて、一般輸入の価格が変わらないのなら、直接アメリカ軍から購入するFMS(同盟国武器供与)で買えば!!という意見も必ず出ます。
確かに、アメリカ軍から買うわけですので、アメリカ軍が購入した価格より、ちょっとだけ高い金額で購入することができます。
モノが来れば、、、、の話ですが、、、、。
そうなんです。FMSは、モノが来ない、、、、(ーー;)。
契約してから、製品が届くまで、全てアメリカ軍主導!よって、納期もアメリカ軍のご都合です。
FMSには、ランキングがあって日本は下から2番目くらいの優先順位。
そのため、製品は、悪いわ、納期は未定だわで、良い事は1つもありません。
加えて部品を購入するのも、FMSという縛りを受けます。
必要な時に、必要なモノが入手できない事ほど、困った事はありません。
よって、FMSはできるだけ避けたいというのが、本音でしょう。

さらに、、、、
諸外国の武器メーカーが、自国に販売する製品とまったく同じ品質の製品を輸出しているでしょうか???
答えは、ノー!!だそうです。
素人が見ても判らないレベル、、、、部品の細かい部分の仕上げなどが悪いなどの製品が考究される可能性が極めて高いとか。
これらの武器は、数百発撃つ分には、問題ありませんが、使い続けていくと故障や作動不良が多くなります。

ということで、単純に輸入した方が安い、なんてことはない可能性が高いのです。

しかし、、、、
現在の防衛省の契約手続きは、まるで会計検査のような厳しさです。

製造業者や商社は厳しくチェックされています。
これも、武器の販売についての実情知らない民主党や、一部の実体験のない有識者、軍事評論家、軍事ジャーナリストとか言われてる方々のおかげ。

利益なんざ、出やしません。
企業も結局利益が出ないから、ごまかしちゃったりする企業が出てくる。
なら、適切な利益をだせるようにすればよいのですが、「国民の税金を使って何事だ!!」と言う意見に逆らえない。

それを言うなら、原子力関係、電気、ガス、水道、、、、どれだけ公共事業に群がってぼったくってる業者が多い事か!!
その費用を適切にするだけで、どれだけ無駄が省けるか!!
結局、金を握っていたり、大きな公共事業に関わるる、大省庁のOBがいる業界の方が強かったりするんですよね。

防衛事業は、ていのいいスケープゴートだったりして。。。。

まあ、あくまで自分の意見ですが、国産にできるものはした方が、金が国内を回ります。
輸入だと、貴重な税金は、海外に行ってしまいます。

加えて、職人育成。
飛行機を見るまでもなく、技術を失うと取り戻すのは大変。むしろ、不可能かもしれません。
自分は、技術屋の息子ですし、職人大好きですから、、、技能というソフトの重要性は肌で感じております。
日本は、技能と言うソフトで生き残るしかないんですもんね。

長くなりましたが、主力の武器くらいは国産で良いと思います。
まあ、多く採用されない一部の武器、装備は、輸入でよいのですけどね~。

しかし、武器の輸入は、やってみないと判らん事が多いようで、あ~でもない、こ~でもないという人たちは、一回輸入してみれば良いのですよね~(ーー;)