訓練用弾薬・・・・・プラスチック弾 | タクティカル コム

訓練用弾薬・・・・・プラスチック弾

訓練弾の第3弾、プラスチック弾についてです!!

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  アメリカ軍使用のプラスチック弾、通称『ブルーチップ』です。

久しぶりに訓練弾の続きです!!

以前アップしたように、射撃訓練は様々な方法で行われます。


訓練弾の記事です。
 http://ameblo.jp/wintac/entry-10996101187.html

ペイント弾の記事です。
 http://ameblo.jp/wintac/entry-11008898245.html


昔は、基本射撃をやって直ぐ前線へ、なんてことはしょっちゅうだったようです。
で、、、、
生き残った兵士だけが射撃技術や戦闘技術を身につけていける、というわけです。
乱暴な話しですが、これが現実。。。。

実戦こそ最大の訓練とは言うものの、最初から高い射撃技術を持った兵士を育成できれば戦力は一層アップします。
そこで、様々な射撃訓練機材が開発されているわけです。

以前アップしたペイント弾では、“撃ち合う”体験ができます。
しかし射程が短いため“撃ち合う”訓練にしか使用できません。

戦闘射撃技術は、そのほかにも様々な技能が要求されます。

通常、射撃訓練は、定められた射撃場で行われます。
野外であっても、屋内であっても、部隊は、大体が同じ射撃場で訓練します。

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  野外射場で射撃訓練を実施するアメリカ陸軍歩兵。
  これは基礎。これに加えて様々な環境での射撃訓練が必要です。

しかし実際には、街中、建物内、平原、森林、交通機関内などの非常に多くの環境で射撃することになります。

射場で発揮した射撃速度と命中精度が、こうした様々な環境で、直ぐに発揮できる訳では有りません。

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  スモークを使用して市街戦訓練を行うアメリカ陸軍歩兵。
  射撃距離は平原や砂漠と比べて非常に短くなります。


様々な環境で高い戦力を発揮できるようになるには、様々な環境での射撃できる“慣れ”が必要になります。

この様々な環境での“慣れ”を訓練するのが『プラスチック弾』です。
プラスチック弾はペイント弾よりも射程が長く、弾道もより実弾に近くなっています。

最も重要なのは、バックストップが簡単なモノで済むことです。
実弾であれば、弾を止める設備に高額で重厚なバックストップが必要です。
ペイント弾であれば、厚めのベニヤ板で弾を止めることができます。

つまり普通の建物や野外が戦闘射撃訓練場にできるわけです。

ちなみに小銃の戦闘距離が200mと、よく言われます。
小銃の戦闘距離は、環境によって大きく変わってきます。
砂漠や平原なら200mで戦闘することはあるでしょう。
しかし、森林、山岳が多く平地が少ない上、平地には建物が多い日本では、
200mの戦闘と同じくらい至近距離の戦闘が多くなると思います。

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  森林での陸上自衛隊レンジャー訓練。
  どこにでもある日本の森林ですが、見通せるのは数10mです。
  つまり数10mが戦闘射撃距離になるわけです。

この至近距離の戦闘技術をプラスチック弾で練成できれば、より一層戦闘射撃能力もアップすると思います。

また、訓練規則を含めた多くのな問題がありますから、様々な環境で射撃、と言うわけには行かないと思います。
しかし、ベニヤ位で弾が止まるのであれば、射場の中や演習場に建物や障害物を使って、
通常の射場とは違う環境を作る事もできます。

しかし、、、、まあ、、、、

やっぱり訓練規則や環境の問題は大きいですから、プラスチック弾の導入までは道のりが長いんでしょうねえ。。。
色々なところで訓練する、と言うことを理解してもらうには、戦闘射撃とは何ぞや、戦闘射撃技術を向上させるには、ということを理解してもらわないといかんのですが、、、、

大砲やミサイルや戦車で撃ち合うのが戦争の中心と思っている人が多い中、簡単には理解が進まないでしょうねえ。。。。(ーー;)