普通科要員戦技訓練器材・・・・・鉄的(ペッパーポッパー)
戦闘射撃訓練に必要な標的は、紙的だけではありません。
紙的に加えて良く使用されるのが、鉄的です。
通常は、戦車と同じレベルの鋼鉄を素材としている鉄製標的です。
特徴は、着弾すると倒れたり、落下したり、動いたりするという点。
至近距離戦闘射撃訓練で一番多く使用されるのは、ペッパーポッパーという鉄的です。
命中すると、後方に倒れます。

ペッパーポッパー鉄的

ペッパーポッパーの仕組み、、、
というほどの事ではありませんが。。。。
なぜ、こんな標的が射撃訓練で必要なのでしょうか??
1つは、人に弾が当たると、多くの場合立っていられず倒れてしまうからです。
ちなみに、倒れるのはなぜか??と申しますと、出血によって急激な貧血状態になるからだそうです。力が入らなくなっちゃうんですね。
さて、例えば多人数がいる部屋の中に、数人のチームで突入して戦闘するとします。
通常は、チームでどのように射撃をするかSOPが決まっていますから、SOPにのっとってそれぞれが、適切な標的に射撃する事になります。
で、、、、射撃が命中したら、素早く次の標的を射撃して、いち早く敵を掃討するわけです。
このように、短時間で敵を掃討しようと思ったら、自分の敵に命中させたら、効率よく素早く次の敵に射撃しなければなりません。
これを、紙の標的でやると、、、、問題が生じます。
紙的の場合、射撃した人が、着弾痕を瞬時に確認するのは、困難!!ということです。
つまり、自分の標的に弾がちゃんと当たったか、当たらないかが、直ぐにわからないのです。
そうなると、次の標的を撃ってよいか、どうかが判断できません。
そこで、このペッパーポッパーが役立つわけです。
着弾したら倒れますので、倒れたら次の標的を撃てばよいのですから。
そのためペッパーポッパーは、人の重要部を現すような大きさになっています。
また、ペッパーポッパーだけでなく鉄製標的は様々な種類が有ります。
遠距離射撃訓練でも鉄的は使用されます。
300m、400mと離れた場所での射撃訓練の場合、着弾を確認する監的作業が困難になります。
射撃ごとに、車両で移動して確認するのは、さすがに効率が悪い作業です。
自分の頃は、富士の戦闘射撃場で、標的の近くの退避壕に隠れながら監的作業についてましたが、その後跳弾が危険という事で、野外射場で監的壕を使用することは無くなったようです。
で、、、小型の鉄的であれば、双眼鏡でも着弾が確認できますし、着弾音もします。

ロッドで振られるように動く鉄的
というように、鉄的は、様々射撃訓練で活用されます。
ただ、注意点も!!
1つは至近距離射撃訓練で使用した場合の跳弾です。
以前は、訓練に鉛が露出した弾頭を使用していたので、至近距離から鉄的を撃っても、跳弾はそんなに深刻ではありませんでした。
しかし、近年、射手の鉛害防護が重要視されるようになりました。鉛害の主な原因は、雷管に含まれる鉛が射撃時に射手に吸入されることですが、鉛の露出弾頭も鉛害になります。
そこで、訓練用の鉛露出弾頭は使用されなくなってきました。
そのためFMJ弾(鉛を銅で覆った弾頭)で鉄的を撃つ事が増えたのですが、銅は硬いので、どうしても跳弾が出てしまいます。
遠距離なら問題ないのですが、至近距離だと危険です。
そこで、訓練用の弾頭として、金属粉などを焼いて固め、硬質物質に着弾すると粉々になる“フランジブル弾”が開発されたのですが、、、、その話は、また別にしましょう。
ということで、鉄的にFMJ弾を射撃する時は、安全距離が決まっています。
着弾したとき地面方向に跳弾するように斜めに設置できる鉄的
もう1つ。
材質です。
鉄的は、鉄を切断しただけのものですから、簡単に作る事ができそうな製品です。
で、、、日本の会社が、形をパクッて製造した事があるそうです。
ところが、、、このパクリ製品、見事にFMJ弾が貫通してしまったとか!!
それも、そのはず、最初に書きましたが、鉄的に使用されてる鋼鉄は、非常に特殊な鋼鉄で、日本で小ロットで入手するのは非常に難しいそうです。
日本の工業技術は世界のトップレベルですが、軍事や射撃については、マーケットがないですので、非常に立ち遅れてる部分があります。
特に、至近距離射撃に関しては、マーケットなどまったく無いに等しいわけですから、よい製品が生まれるわけもなく、、、、。
よって、購入する場合は、アメリカ製を購入するのが無難です。ただ、製品自体は安価ですが、運賃がバカ高くなりますので、アメリカの価格はまったく参考になりません。。。。
ペッパーポッパーの紹介映像です。
この方は、起こすのを楽にするのと、標的を防護するために後ろに古タイヤを設置してます。
判り難いのですが、200ヤードでのM4による通常照星、照門を使用した鉄的への射撃です。
射撃音の後に、命中すると着弾音がしてます。
しかし、、、
直接射撃で200ヤードというのは、遠いですよね。日本でこの距離で射撃し合うって、あまり多い状況ではないかもしれません。
今までの想定は、着上陸防衛ですので、航空機の爆撃、大砲やミサイルの砲爆撃、戦車がきて、迫撃砲が撃たれて、、、ということでした。
そのため、歩兵同士の撃合いなんて、想定の端の端、だったのです。
しかし、近年、戦争形態がどんどん変わっており、歩兵同士の撃合いも想定しておかないといけない状況になっているかと。。。。
今までの、着上陸防衛だけの想定であれば、一般的に言われてきた歩兵の戦闘距離での射撃訓練でよいかもしれませんが、新しい戦争形態であれば、より様々な至近距離射撃訓練が必要になるかもしれません。
紙的に加えて良く使用されるのが、鉄的です。
通常は、戦車と同じレベルの鋼鉄を素材としている鉄製標的です。
特徴は、着弾すると倒れたり、落下したり、動いたりするという点。
至近距離戦闘射撃訓練で一番多く使用されるのは、ペッパーポッパーという鉄的です。
命中すると、後方に倒れます。

ペッパーポッパー鉄的

ペッパーポッパーの仕組み、、、
というほどの事ではありませんが。。。。
なぜ、こんな標的が射撃訓練で必要なのでしょうか??
1つは、人に弾が当たると、多くの場合立っていられず倒れてしまうからです。
ちなみに、倒れるのはなぜか??と申しますと、出血によって急激な貧血状態になるからだそうです。力が入らなくなっちゃうんですね。
さて、例えば多人数がいる部屋の中に、数人のチームで突入して戦闘するとします。
通常は、チームでどのように射撃をするかSOPが決まっていますから、SOPにのっとってそれぞれが、適切な標的に射撃する事になります。
で、、、、射撃が命中したら、素早く次の標的を射撃して、いち早く敵を掃討するわけです。
このように、短時間で敵を掃討しようと思ったら、自分の敵に命中させたら、効率よく素早く次の敵に射撃しなければなりません。
これを、紙の標的でやると、、、、問題が生じます。
紙的の場合、射撃した人が、着弾痕を瞬時に確認するのは、困難!!ということです。
つまり、自分の標的に弾がちゃんと当たったか、当たらないかが、直ぐにわからないのです。
そうなると、次の標的を撃ってよいか、どうかが判断できません。
そこで、このペッパーポッパーが役立つわけです。
着弾したら倒れますので、倒れたら次の標的を撃てばよいのですから。
そのためペッパーポッパーは、人の重要部を現すような大きさになっています。
また、ペッパーポッパーだけでなく鉄製標的は様々な種類が有ります。
遠距離射撃訓練でも鉄的は使用されます。
300m、400mと離れた場所での射撃訓練の場合、着弾を確認する監的作業が困難になります。
射撃ごとに、車両で移動して確認するのは、さすがに効率が悪い作業です。
自分の頃は、富士の戦闘射撃場で、標的の近くの退避壕に隠れながら監的作業についてましたが、その後跳弾が危険という事で、野外射場で監的壕を使用することは無くなったようです。
で、、、小型の鉄的であれば、双眼鏡でも着弾が確認できますし、着弾音もします。

ロッドで振られるように動く鉄的
というように、鉄的は、様々射撃訓練で活用されます。
ただ、注意点も!!
1つは至近距離射撃訓練で使用した場合の跳弾です。
以前は、訓練に鉛が露出した弾頭を使用していたので、至近距離から鉄的を撃っても、跳弾はそんなに深刻ではありませんでした。
しかし、近年、射手の鉛害防護が重要視されるようになりました。鉛害の主な原因は、雷管に含まれる鉛が射撃時に射手に吸入されることですが、鉛の露出弾頭も鉛害になります。
そこで、訓練用の鉛露出弾頭は使用されなくなってきました。
そのためFMJ弾(鉛を銅で覆った弾頭)で鉄的を撃つ事が増えたのですが、銅は硬いので、どうしても跳弾が出てしまいます。
遠距離なら問題ないのですが、至近距離だと危険です。
そこで、訓練用の弾頭として、金属粉などを焼いて固め、硬質物質に着弾すると粉々になる“フランジブル弾”が開発されたのですが、、、、その話は、また別にしましょう。
ということで、鉄的にFMJ弾を射撃する時は、安全距離が決まっています。
着弾したとき地面方向に跳弾するように斜めに設置できる鉄的
もう1つ。
材質です。
鉄的は、鉄を切断しただけのものですから、簡単に作る事ができそうな製品です。
で、、、日本の会社が、形をパクッて製造した事があるそうです。
ところが、、、このパクリ製品、見事にFMJ弾が貫通してしまったとか!!
それも、そのはず、最初に書きましたが、鉄的に使用されてる鋼鉄は、非常に特殊な鋼鉄で、日本で小ロットで入手するのは非常に難しいそうです。
日本の工業技術は世界のトップレベルですが、軍事や射撃については、マーケットがないですので、非常に立ち遅れてる部分があります。
特に、至近距離射撃に関しては、マーケットなどまったく無いに等しいわけですから、よい製品が生まれるわけもなく、、、、。
よって、購入する場合は、アメリカ製を購入するのが無難です。ただ、製品自体は安価ですが、運賃がバカ高くなりますので、アメリカの価格はまったく参考になりません。。。。
ペッパーポッパーの紹介映像です。
この方は、起こすのを楽にするのと、標的を防護するために後ろに古タイヤを設置してます。
判り難いのですが、200ヤードでのM4による通常照星、照門を使用した鉄的への射撃です。
射撃音の後に、命中すると着弾音がしてます。
しかし、、、
直接射撃で200ヤードというのは、遠いですよね。日本でこの距離で射撃し合うって、あまり多い状況ではないかもしれません。
今までの想定は、着上陸防衛ですので、航空機の爆撃、大砲やミサイルの砲爆撃、戦車がきて、迫撃砲が撃たれて、、、ということでした。
そのため、歩兵同士の撃合いなんて、想定の端の端、だったのです。
しかし、近年、戦争形態がどんどん変わっており、歩兵同士の撃合いも想定しておかないといけない状況になっているかと。。。。
今までの、着上陸防衛だけの想定であれば、一般的に言われてきた歩兵の戦闘距離での射撃訓練でよいかもしれませんが、新しい戦争形態であれば、より様々な至近距離射撃訓練が必要になるかもしれません。