今日は質問をいただいたので、結果の更新をやめて、僕なりの回答をしたいと思います。
例えば栗東坂路で最後の1ハロン12秒4位出してたらその馬は、調子が良いと判断していいのではないかと教えてくれた知人がいましたが勿論馬なりや一杯で追うと違ってくるでしょうが坂路の鬼さんは、調教タイムを見てこの馬は、調子がいいこの馬は、まだまだだなぁと思える自分だけの基準タイム見たいなものをお持ちでしたら少しご教授頂けたら嬉しく思います。
こういう質問をいただきました。
まず馬ではなく、人間に置き換えて考えてみます。
ドラマなどで体育会系の人たち(海猿なんかでもありました)が、長い階段をダッシュで駆け上るトレーニングをしているのを見たことありますか?もしくはそういうトレーニングをした事がありますか?
別に階段でなくてもいいです。上り坂でもいいです。
やってみると分かりますが、どういう走り方をしたら一番キツイと思いますか?
僕はスタートからゴールまでずっと全力でダッシュ(一杯)するのが一番キツかったですね(中学時代は陸上部でした)。
なぜならほぼ無酸素運動に近い状態ですし、後半足には乳酸がたまってきて、力が入らなくなってきます。当然スタート時よりもスピードが落ちていきます。
さてここでヒロシさんの質問にある、最後の1ハロン12秒4位出してたらですが、全部がそうではありませんが、その時計の出し方にもよると思います。
例えば、極端な例でAという馬は、全体の時計は60秒。でも最後の1ハロンは12秒4。これって最初の3ハロンをずっとダラダラ走って(ここまではさほど疲れていない)、最後だけ全力、もしくは8~9割の力で走っているって事ですよね。
かたやBという馬は全体の時計は53秒。ラスト1ハロンは12秒8。
どちらが能力ありそうですかね?
12秒4を出せる事自体が力がある、もしくは調子がいいとも判断できますが、ただその調教だけで、馬Aの善し悪しを判断するには、僕の経験上難しいです。
逆に馬Bはずっとまじめに走った上に最後の1ハロンもキッチリ時計を出しました。これってすごく能力が高そうだなって思いませんか?一番キツイとこで時計が出せるんですから。
じゃあ僕はどういう判断をしているかというと、ここまで読んでいたら分かったかなと思いますが、全体がまとまっていて、最後も速い。これが一番いいですね。
さっきの例に戻ると、上り坂の頂上付近に行くにつれて、足はパンパン、息もぜえぜえ。でもスピードは落ちずに(更に加速して)上りきる。
この人って相当体力やスタミナもすごいなって思いませんか?
それだけでなく、勝負根性も備わっていそうです。負けるもんかって。こういう部分って最後のゴール前の接戦で活きてきそうですよね。
坂じゃなくてもトラック競技でもそうですよ。例えば1500m走。最初ダラダラ走っていれば、ラストスパートする力が残っていますよね。でも終始早いペースで走っていると、ラストスパートはかなり苦しいはずです。この前の世界陸上で上位にきてた人たちはみんな最初のペースも鬼なのに、最後の1周が鬼ダッシュでした(笑)やはりメダルを取る人達って全体良し、終い良しなんですよね。
そら織田裕二もテンション上がるわな(笑)
馬にも同じ事が言えるんじゃないかなって思います。
人間も馬もキツイ事やらされるのって絶対イヤやと思います。なんでこんなことさせられるの?って。
でも時計を出しているんですから、ヒロシさんの尊敬するTさん的に言えば、馬が走る気持ちになっているって事なんじゃないでしょうか。
強い馬はレースでも調教でも全体良し、終い良しなんじゃないでしょうか。
さて馬なり、強め、一杯についてですが、一応説明しておくと、馬なりは馬にのっている人(騎手や助手さん)が何も指示をせず、馬の走りたいように走らせている状態です。そして強め→一杯の順に馬への指示(鞭や追う動作)の強度が変わります。
当然全く同じタイムであれば、一杯の馬よりも馬なりの馬を評価します(調教面において)。
そして縦の比較ももちろん欠かしません。
前走の最終追い切りは55秒ー12秒5
今週(レース直前追い切り)は54秒5ー12秒3
どうやら前走よりも体調が良くなっているかもしれませんね。
そこにもう一つスパイスを加えるなら、結果だけでいいので、前走の着順や1着との着差なども考慮にいれてください(前走の出来が8割で今回が9割とします)。
8割の出来で、3着の0.3秒差。じゃあ9割の今回は更に上を目指せる出来にあるんじゃないかなと想像できますね。
おおまかに言えば、僕はこんな風に馬の状態を把握する方法をとっています。
ちなみに僕は去年の秋のG1はスプリンターズS,ジャパンカップ(ブエナ降着で)、朝日杯FSを除くすべてのG1を的中できました。ほとんどが調教が基準になってのワイド1点買いでした。
菊花賞はビートブラックが抜群の時計を出したので、大穴には持ってこいの馬でした。
秋華賞のアプリコットフィズもすばらしい時計を出していましたし、阪神JFもまだ今みたいに人気になっていなかったホエールキャプチャを選べましたし、調教は僕にいろいろ教えてくれましたよ。
宝塚記念もナカヤマフェスタは栗東留学していて、いい時計を出していましたし、天皇賞春でもメイショウドンタクは調教ではすばらしい時計を出していました。
余談ですが、ある時計の出し方をしている馬はよく馬券に絡みます。その方法で、去年のオークスのアグネスワルツ、そして今年のエリンコートは容易に抜擢できます。
さて話はそれましたが、基準タイムはおおまかでいいと思います。僕はだいたい55秒以内を基準として、ラストはだいたい12秒5くらいですね。先ほど挙げた馬なり、強め、一杯というのも考慮にいれて、タイムの幅をもたせます。おおよそでいいと思います。調教で走らなくても、レースで結果を出す馬はたくさんいますし、早くても凡走する馬はたくさんいるので。
ここまでの説明で分かったでしょうか?
また何か分からない事がありましたら、どんどん質問してきてください。
参考
オルフェーブルのタイム
ダービー1着時の最終追い切り
52秒3-12秒5(強め)
神戸新聞杯最終追い切り
53秒1-12秒8(ゴール前で追う)
この時一杯のリルダヴァルと併せて、1馬身先着しています。
前走に比べての変化→ダウン。ですが休み明けという事を考慮すれば、充分ですよね。本番はここではありませんから、前走よりアップしている必要がないですしね。結果的に圧勝でした。
フレールジャックのタイム
ラジオNIKKEI1着時の最終追い切り
53秒5-12秒8(一杯)
神戸新聞杯最終追い切りで坂路調教はないので、1週前追い切りのタイム
60秒2-15秒6(馬なり)
この時計どうでしょうか?3着には来ましたが、上位2頭とは離されての3着ですよね。
相手が強いですし、ここは出走だけで、他に標準をおいていそうですね。
実際前走勝った時は最終を一杯で追い切りをこなしているのに対して、今回は(最終はポリトラック)馬なり調教であることからしても、元々ここでは勝つ気がなさそうでした。
ランキングに参加しました。もしよろしければ、クリックお願いします。
携帯の方はこちらからお願いします。
