祝10周年!世界遺産登録 熊野古道を歩く | 嵐山と桂離宮の間くらいにある旅行会社のブログ

嵐山と桂離宮の間くらいにある旅行会社のブログ

京都市西京区、嵐山と桂離宮の間くらいにある小さな旅行会社です。
GO TO トラベル受付中!

和歌山を代表する、世界遺産「熊野古道」。

2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの

世界遺産(文化遺産における「遺跡および文化的景観」)として登録されたが、

登録当初は、「熊野古道に行きたい」とか、「熊野古道が見たい」など・・・

簡単に見学できる、京都の金閣寺見学的な要望をされるお客様が多かった。

我々、旅行会社もこの熊野古道についてはかなりの勉強をしなければセールス

出来なかったりして、難しい世界遺産の1つだった。


さて・・・

熊野古道とは、主に以下の5つの道を指す。

紀伊路(渡辺津-田辺)

小辺路(高野山-熊野三山、約70km)

中辺路(田辺-熊野三山)

大辺路(田辺-串本-熊野三山、約120km)

伊勢路(伊勢神宮-熊野三山、約160km)

熊野周辺は、日本書紀にも登場する自然崇拝の地だった。

907年の宇多法皇の熊野行幸が最初と言われる。

これだけで、どこを観光すればよいのか解らない・・・

要するに、1泊2日や2泊3日だけでは決して全てを観光する事は出来ないという事。

今回は、伊勢神宮を参拝し、中辺路(田辺-熊野三山)の1部を歩き、

熊野を代表する、速玉大社、熊野那智大社を参拝した。



この日は大門坂。

ここから、那智の滝を目指し、ひたすら石畳を歩く。







一歩、踏み入れると何とも言えない神秘に満ちた空間になる・・・




この石畳の道・・・

これが思った以上にキツイ・・・




歩く先々にこの様な、樹齢1000年を超える大木が私たちを出迎える。

流石、神の宿る地。






30分程、フ~フ~言って歩くと・・・

熊野那智大社の鳥居が・・・  疲れた~




そして、那智大社の御本殿。



熊野那智大社は熊野三山の一つで、和歌山を代表する大社。

勿論、その歴史は古く、詳細も解っていない事が多い。

かつては那智神社、熊野夫須美神社、熊野那智神社などと名乗っていた。

また、熊野十二所権現や十三所権現、那智山権現ともいう。

京都の神社とはまた違った意味で重厚感がある建築物だ。





その隣には、西国1番札所で有名な青岸渡寺が、参拝客を出迎える。





熊野三山の信仰が都の皇族・貴族に広まったのは平安時代中期以降。

やはり、熊野那智大社同様、この青岸渡寺についても創建の時期等について

詳しい事は解っていない・・・





境内には三重の塔がそびえ、その向こうには那智の大滝が見える。





この景色はよくカレンダーや、ポスターで見られる景色。

三重の塔の朱色と森の緑が青空に映えて美しい。






この三重の塔は展望台になっており、300円を払うと上に上がる事が可能だ。



この日は10名のお客様が上へ。




せっかくなので、奥にある那智の大滝を見に行こう。



那智滝は、落ち口の幅13メートル、滝壺までの落差は133メートルの大滝。

その姿は熊野灘からも望見することができるらしい。

総合落差では日本12位だが、一段の滝としては落差日本1位だ。

華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられている。

この団体様・・・  去年は華厳滝を見ていただきましたが・・・



勿論!ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年〈平成16年〉7月登録)

の一部で、熊野古道を語るには無くてはならない自然美の1つだ。



今回はほんのさわりだけを見学。

次回はもう少し、奥に入った見学をしたいものだ・・・・   奥が深すぎる・・・