10連休でございます。

「どこも混んでるし別に嬉しくない」という人が意外に多いので話題になってますが、ほんと日本は一斉の休みが多すぎますね。バラけて取れば観光業も助かるのに。これも日本人の同調マインドセットを反映した制度なんでしょうね。自分も含め、もっと独立した精神を持たねば。

 

一方で、さっき"Dangerous History"というPodcastを聞いていたのですが、それによると、人類というのは適者生存のプロセスを経てどんどん迎合的になっているとか(正しく聞き取れていればですが)。他の動物に比べて飛び抜けて高度に社会化・組織化された我が人類は、同調しないとサバイブできない或いは社会的に成功しないことが多く、よって同調しない遺伝子は淘汰されてきた、と。(ちなみに、ネガティブな「同調」とか「迎合」の英語表現には、complyとかadjustとかharmizeではなく、"conform"が良いと思います。)

 

さて、今日は「私は〜と思う」とか「意見」のバラエティーについて書いてみようと思います。最初に「思う」ですが、カバー範囲が非常に広いので、英語にするときは"I think"一辺倒では無く、確信の強さに応じて使い分けたいところです。

 

まずは弱めの表現ですが、"I have a feeling that ..."(或いは"My feeling is that...")。これは「〜という気がする」って感じでしょうかね。根拠が無いけど直感的に何か言いたいときに重宝します。例えば、無意味なプロジェクトがあったとして、「これって実は、本気で進めたい奴なんて誰もいないじゃないか?」なんて言う場合は、"I have a feeling that nobody is serious about this."などのように。疑いの気持ちを強めるなら、"I have a suspicion that nobody is serious about this."でもいいですね(もしくは"I suspect that..."、"My suspicion is that ...")。因みに"doubt"は、疑いの方向が逆(〜ではないと疑う)なので気をつけてください。"I doubt if anybody is serious about this."になります。

 

強めの方だと、"My view is that..."、"I believe ..."、"I have a conviction that...(I'm convinced that...)"などが私のお勧め表現ですが、とにかくご自身のテイストに合うものをいくつか取り揃えておくと良いと思います。

 

次に「意見」とか「考え」に属する(掛かる)言葉に触れます。日本語人的には恐らく"opinion"がメジャーですが、これは意外にフォーマルな響きがあって、日本語の「意見」の中でも上部の方に限定されるように思います。なので、そこまで畏まってない場合は"view"とか"perspective"の使用もご検討ください。"I presented my perspective on the risks associated with the project."とか。

 

Opinionと違って、"perspective"は「私の角度から見るとそう見える(が、全部が見えてる訳じゃないので責任は取れない)」というヘッジが入った表現とも言えるでしょう。単語訳としては「視点」とか「見方」が適切なのでしょうが、例えば私の上司がよく言ってた"I always appreciate your perspectives"を訳すと「君の意見はいつも重宝してるよ」が自然ですよね。

 

あと、会議の時の「ご意見、ご感想などありますか?」には"comments", "thoughts"あたりが妥当と思いますが、"thoughts"はもっと活用すべきと感じます。「思索」だけじゃ無くて「意見」にもちょっと掛かってる印象があって、例えばメールで自分のアイデアや主張を書いた後の”Any thoughts?”(どう思いますか?あなたの意見は?)は非常によく見かけます。Perspectiveほどには組み立てられていないけど、一応「意見」の端くれではあると思います。

 

最後に"observation"。これももう少し活用すべきかなと思います。「所見」とか「所感」かな。要は見聞きしたFactをベースとし、下は感想に毛が生えたものから、上はFactベースで導出した見解までカバーできるイメージ。まあこれも広義の「意見」ファミリーの一表現として、すぐに取り出せるようにしたいところです。「入社2ヶ月経ったところで、どうですか?(お気付きの点は?)」だったら、「感想」とか「お気づき」に引っ張られず、"What are your major observations during your first two months?"とか。

 

それではまた次回。