青空と大地の中で
[個人的に機会があればちゃんと見たかったシリーズ]より
『カッコーの巣の上で』。
![カッコーの巣の上で [DVD]](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fec2.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51QlQH9EmDL._SL500_AA300_.jpg)
精神病を装って刑務所を避け、精神病院に入院した主人公(原作では別の人物が主人公とも)を中心に、
閉鎖病棟の人物の症状に翻弄される一面、はてまたユーモラスな一面、病棟スタッフとのストレスフルな関係などを描いた名作、
というのがこの作品のザックリとした説明になるだろうか。
もう何年も前からこの作品のことは聞いていて、いろんな専門書や小説にも、『カッコーの巣の上で』のことが触れられていたので、
いつか見よういつか見よう、できれば本で、できれば本読んで、それから映画を観て、という気持ちでいたものです。
それから結局本に行きつくことができずに、DVDだけを見るということになったのですが、
いやはや見たら見ただけのことはあった。
『アマデウス』にも出てくるような精神疾患を患う人が収容(入院)している光景だったり、
映画公開当時のアメリカの気風のようなもの(自由への意志というのか、解放というものへの憧れというのか)が全体に溢れているような印象を受けました。
ただ、後半がずいぶん駆け足で、後半に主要な役割を担う患者があそこまで追い詰められていくのかという要因だったり、脱走を試みる人物のこれまでの経緯だったりが細かくは触れられていないというところが残念というか、もったいないというか。
(行間を楽しむ、というのも映画の楽しみ方ではあるんですけれど)
さらに、ロボトミーのことについては、傷跡と手術後の主人公の様子から推し量るしかないというところが、何ともあっさりしすぎた感じ。。。
ロボトミーについてあまり触れることがよろしくない風潮があったのか、それともああいう展開によって、人物の変化を強調しようとしたのか。
(電気ショックのところはけっこうやりとりを見せたのに)
ということで、そのロボトミーについては、
『ぼくの脳を返して ロボトミー手術に翻弄されたある少年の物語』(ハワード・ダリー著/WAVE出版)や
『ロボトミスト 3400回ロボトミー手術を行った医師の栄光と失墜』(ジャック・エル・ハイ著/ 武田ランダムハウスジャパン)
を読むことをおすすめしたいです。
一応その2冊は去年までに読み終えているんですが、
なかなかまとまったレビューを公開するに至っていないままなので、
いずれ改めて書いてみたいと思います。
こういう作品や、『精神』を見たら、
誰が異常なのか正常なのか、どういう考え方が人権なのか、幸福なのか、ということを意識しないわけにはいかないものですね。
END。