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馴れ初め。

ある日休憩がハルちゃんと一緒だった。

母親と同郷という事もあり、

ハルちゃんと仲良くなったわしはハルちゃんに


「一緒に住もう。」


と持ちかけた。


借金を抱え、一人暮らしにも飽き、なんとなく言ってみただけだった。

家賃も安くなるし、話し相手もできるしなぁ。なんて軽い気持ちで。


「ええよ。」


ハルちゃんはあっさり言った。


今までいろいろな人に何度となく断られてきたこの話。

こんなあっさり決定するとは。。。


聞けばハルちゃんは根無し草なので、

今まで大阪・名古屋・長野などを転々としてきた。

現在寮なのだが、そこから早く脱出したいと言う。


初めは二人で家借りてとか言っていたのだが、

貧乏なので、わしの家に二人で住むことになった。


基本自由人な二人なので、

ルールとしては、


・二人暮らしに否定的な彼氏彼女は作らない。


ということだけだった。






ハルちゃん早番に来る。

「遅番のハルちゃんが今度早番にくるんだって!」


パチンコ屋の休憩室で誰かが噂をしていた。


ウチのパチンコ屋は早番9時-17時と遅番16時-24時の二交代制で、

引継ぎの時くらいしか互いに交流がない。


ただでさえ代わり映えのしない仕事で、代わり映えのしないメンツ。

新入りが来るという時は転校生が来る前の教室の様な状態になる。


わしはあまり遅番の人たちと交流がなかったため、


・ハルちゃんはちっちゃいらしい。

・ハルちゃんは顔が濃いらしい。

・ハルちゃんはウチの母親と同じ宮崎出身らしい。

・ハルちゃんは同い年らしい。


と言う情報のみで架空のハルちゃんを創り上げていた。



ハルちゃんと初めて(どうやら初めてではなかったようだが)話した時のインパクトは忘れない。


宮崎の彰おじちゃんに似てる・・・。


これは後にウチのパチンコ屋に入る我が弟も同じ印象を持ったらしい。

馴れ馴れしさと言い、顔の濃さといい、

母親の実家にいる宮崎県代表のような人懐こいちっちゃいおじさんだった。


ハルちゃんは持ち前の明るさで、

あっという間に早番に馴染んだのだった。


はじまり。

わし、

28歳。

独身。

フリーター。


2007年10月、友達と同居することになりました。

その友達とは、


「ハルちゃん」

27歳(早生まれだから同学年)。

独身。

フリーター。



わしは女で、ハルちゃんは男。

お互いノンケである。


健全な若い?男女が一つ屋根の下に住む理由。


・・・そう、貧乏だから。


そこには愛なんて・・・ない。