最近、内容が前後し、話が横に逸れがちになってしまった。

 

辛かった過去を書き起こすのに、及び腰になっている。

 

 

 

母が新しいお父さんと結婚して、一番良かったと大人になって想うのは、妹が出来た事だ。

 

だけど、当時はその事で、「家族であり、一人だけ家族ではない」感情が加速したもの、また事実だ。

 

 

 

 

妹は私とは真逆で、かわいい顔をしていた。

 

母は忙しい朝でも、ニコニコしながら幸せそうに、妹の長い髪を丁寧に櫛でといた。

 

母なりに色んなかわいい髪に結い上げ、新しいお父さんと一緒に「かわいー!!」を連発していた。

 

 

 

 

 

 

当時は私はベリーショートで、必ず男の子と間違えられた。

 

長い髪には人一倍、憧れがあった。

 

ある時、母が美容室に連れて行くのが遅くなり、私の髪は肩まで伸びた。

 

自分でとても気に入り、鏡を毎日のぞいて、自分の髪にうっとりとしていた。

 

しかし、母は容赦なく美容室に連れて行った。

 

寝ている間にカットが終わり、目が覚めるといつものベリーショートになっていた。

 

鏡に写った自分を見て、涙がボロボロと、とめどなく流れた。

 

美容師さんはオロオロしながら、「短くし過ぎたかな。ごめんね。」と言った。

 

 

 

 

いつもは言えないが、思い切って母に帰り道尋ねた。

 

「なんで私だけこんなに短くするの?」

 

母は言った、「だって、乾かすのが面倒くさいでしょ。」

 

 

 

 

「シンデレラか私は?」と聞きたくなるような回答だが、現実はシンデレラのような美しさは微塵もなかったのが何とも切ない。

 

(パナソニックのドライヤーを知ってしまった日には、安いドライヤーに戻れなくなるので注意です。)

 

 

 

 

私の心は冷え冷えとし、石のように硬くなっていった。