高齢者世帯や障害者世帯が社会生活を安心して送るためには、医療機関が絶対的に必要である。

長期間入院が不可能なこのご時世に合わせたのが、自治体中心になって行っているこの制度。


この救急医療情報キットという発想は、アメリカ発のもの。

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ただし、このシートを作成するのは、高齢者や障害者では難しい。

代わって民生委員が書くこともあるというが、民生委員もよく分からないだろう。

早急に普及するためには、以下の点を考慮していけばいいと考える。
「かかりつけ医が作成すればいい」
「保管場所は冷蔵庫の一番上の棚」
「悪用例を考えるよりメリット重視」

この観点から普及に勤めれば、救急医療の現場の負担軽減になるだろう。





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「コレステロール値で引っかかった!」

企業健診、特定健診で結果が通知されて、こういった主訴の患者が増えてくるこの時期。

実は、「コレステロール値」については日本の医学会では判断が難しい状態になっています。

$地域医療の要、救急医療を未来に残そう!


上記はコレステロール値からの脳梗塞発生リスクを表示したグラフ。

コレステロールが高くなれば、脳梗塞の発生リスクが右肩上がりとなっていますね。

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そこで、上のグラフを見てください。

コレステロールを積極的に下げる事で、そうした脳卒中を低下させることが出来る事が様々な論文で証明されています。

しかし、日本から発信されたデータでは、コレステロールが高い値の方が脳卒中死亡リスクが低いというデータも出てきました。

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実際の診療現場ではこうしたデータから推測して、患者に生きた情報を提供してていかなくてはならないのです。

検討する必要がある事項として。
①性別間で差はないのか?
②コレステロールを下げるスタチン製剤の服用で脳卒中発生リスクと死亡率の関係はどうなるのか?
③コレステロール値が従来低い方の死亡原因

「血清コレステロール値が高いのは病気なのか」
これが本当に正しいことなのかは、特定健診や人間ドックといった健診国家日本のデータ分析がカギになります。

これから提唱される医療データについて注視していきましょう。

"AIUEOKIDS"と覚えよう!

A=アルコール
急性アルコール中毒
アルコール依存症=ビタミンB1欠乏

I=インスリン=低血糖

U=uremia=尿毒症

E=electrolyte=電解質異常
低Na血症=水中毒=精神科服薬歴
高Na血症
高K血症=腎不全の既往
高Ca血症=乳癌、肺癌、腎臓癌の既往
encephalopathy=肝性脳症=高アンモニア血症

O=oxygen=低酸素血症
高炭酸血症(CO2ナルコーシス)

K=KT(体温)=低体温・高体温

I=infarction=脳梗塞・脳出血・脳挫傷

D=drug=急性薬物中毒

S=seizure=痙攣
shock=全てのショック状態

意識障害の早期診断には、情報収集が全てである。

発見現場の状況、内服薬の状況、目撃者の情報が非常に有用であるため、患者家族・友人や救急隊の協力が必要不可欠となる。



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夏は、皮膚に症状がある方たちには、非常にキツイ。

特にアトピーを持っている子供は、見ているだけでかわいそうになってしまう。

アトピーの一番の問題点は、
「理解されない」ということである。

子供の場合は、かゆいと掻いてしまう。

さらに、それを見てツライ思いをしているのは、母親である。

そうした母親に医師がかける言葉は以下の例が多い。

「掻いたら悪くなりますよ。」

「掻かせないように、こまめに清潔を保ってください。」

また母親と子供を取り巻く環境も、母親にプレッシャーを与える。

「食べ物が悪いんじゃない?」

「ステロイドは危険よ。」

「ネットでこういった事が書いてあったよ。」

子供のアトピー治療の要であり、患児の救世主は、子供の母親である。

痒くてぐずっている子供の四六時中付き添っている母親の気持ちを考えると、想像を絶する。


ハッキリ言うと、子供の痒がらせている一番の原因は、医師の対応が悪いと思う。

アトピーの原因も分からずに、ただ薬を出してしまっているのであれば、尚更悪い。

しかも、「母親の努力不足」と思わせるように話をするのは疑問だ。

①子供のアレルギーの原因を共有して取り除く方法を考える→医療機関に来たのは、原因を知りたいのと治して欲しいという要望があるからで、「医者のうんちく」を聞くために来院しているのではない。

②ステロイド外用薬の塗り方を教える→ステロイドを渡しただけでは、「ステロイドは怖い」という風評があるので、丁寧に教える事で安心して使用でき、「子供を痒がらせない」事につながる。


医者にとってアトピーを治療する大事な事は、
「母親と一緒に子供を痒がらせないようにする事を考える」事である。



食物アレルギーは非常に悩ましい疾患である。

その食物が食べる事ができないという生活上の問題も大きい。

それだけでなく口にしてしまうと命にも危険性がある。

この食物アレルギーは、腸内の免疫機構の異常によって引き起こされる。

そのメカニズムはこうだ。

口から食物を摂る

腸内でたんぱく質にまで分解されて血液に取り込まれる

腸内の免疫能が本来無害のたんぱく質に対して反応してしまう。

その食物アレルギーを起こし易い食物は、卵・牛乳・小麦であり、幼児期に発症する。

しかし、「茶の雫石鹸」による小麦アレルギーは、成人に発症しており、外用した石鹸でアレルギーを起こしているのである。

どうしてアレルギーが発症したのだろうか?


Kings大学のGideon Lach氏が2008年に発表した論文によると、皮膚の湿疹部位から食物のアレルギーを起こしうるたんぱく質が侵入すると、アレルギーを発症するということだ。

茶の雫石鹸にも、小麦たんぱく質が混入していたそうだ。

湿疹部位は、アレルギー物質を放出する免疫細胞が非常に集まっている部位である。

そこに小麦たんぱく質が入り込むと、小麦たんぱく質を標的にしてしまう状態がおこり、アレルギーを起こす体質になるのだろう。

一度アレルギーを起こしてしまうと、その後は体がその食物を受け付けなくなってしまう。

本当に怖い話である。

毎日の生活で使う商品には、口に入れるモノだけでなく、外用するモノにも慎重になる必要がある。