秋元才加、宮澤佐江、梅田彩佳、増田有華……この4人がユニットを組んだDiVA。

 のちにDivaダンサーズが加わって10人での活動になるわけだが、彼女たちは、自分たちのユニットのファンのことを「Diva crew」と呼んでいた。

 crew……乗組員……運命共同体。

 そして「DiVA」は、超実力派ユニットと言われながら、CDの売り上げは先行していたほかのユニットに遅れをとり、さらに増田の卒業、再加入、宮沢の上海行きなど、苦難の連続で、乗組員である我々もメンバーも、まさに運命の波に翻弄されていた。

 

 ようやく、有華が復活しての再始動。と、同時に解散。

 しかし、ラストライブで幕張メッセを埋めた乗組員たちは、最後まで声援をおくり、将来に希望と夢を持ちながら船をこぎ続けた。

 

 もともと、実力に見合う人気メンバーが(宮澤以外)いたわけじゃない。

 CDの売り上げを比較されて、小馬鹿にされることなど想定の範囲内で、それでもクオリティーの高い音楽性を持つ彼女たちと一緒に、ゆっくりと坂を上りたかったヲタが集まる集団だった。

 

 そりゃ、スキャンダル起こすやつがいて、いきなり上海に行くやつがいて、しかも船長(秋元康になるよね)は何を考えているかわからない、ひどい航海だったと思う。

 だけど、彼女たちの歌を聞ければ幸せだったし、ダンスをみることができれば盛り上がれたし、舞台やテレビで女優をすれば、推しの壁を越えて応援する、暖かい空間だったと思う。

「俺はお前の噛ませ犬じゃねーぞ!!」と叫んだ長州力を応援するような感覚でwww

 

 でもそうなのだ。

 俺たちは、翻弄されながら、翻弄される楽しみを見つけていた。

 次はどんなことが起こるかな? とワクワクしていた。

 CDが売れなかったのは残念だけど、誰かのせいにすることはなかったし、スキャンダルも移籍も、残念には思っても恨んで泣き言は言わなかったように思う。

 いつかこの呪われた(?)DiVA号は、世界最高の船だったといわれるようになると思っていた。

 なぜなら、俺たちは「CREW」だったから。

 ヲタではなく、CREWだったから。

 実際、彼女たちはパフォーマンスを披露するときは、いつだって最高だった。

 

 偉そうな自称評論家も、小さな瑕疵を鬼の首をとったかのようにつつくクズも黙らせてくれるパフォーマンスがあったから。

 

 思いあがってはいけない。

 ファンもメンバーのつきつめれば一人の人間だ。

 そんな感覚で、しっかりと距離感を保って応援することで、心はより一つになれる。

 この感覚を、多くのアイドルファンに知って欲しいと心から思う。