自然の力をもらって、ちゃんと返してた時代。
それが神話に語られる時代だそうだ。
この本で現代から旧石器時代までを
どんどんタイムスリップしていく。
いろんな断片から過去にもぐっていくのが楽しい。
昔の話だと、熊も人間と一緒で、等価で、尊かった。
人間と分けて考えないところがすごいんだ。
まとめて、みんな、塊でありがたがる。
人間も熊になるし、熊も人間になる。
で、そういうことができなくなる瞬間を、
ものすごく恐れていた。ようだ。
自然の力を自分の中に取り込んでしまって
その力を自分の中から全開に使う。
それが、王様らしい。昔はいなかったんだって、王様。
自然を食べて、自分の中に取り込むことは、
人間を食べてしまうことになる。
昔は、やばいなあって感じあったのに、そんなの
簡単に忘れちゃった。
それが、文明ってやつらしい。
まとまってないけど、心を打った感じを。
今、こういうところに戻ってきている。
自分の中の世界で大事にするべきこと。
熊から王へ?カイエ・ソバージュ〈2〉