ぐいぐい来なかった。
今更、すごい加工とか遊びの画とかいる映画じゃなかった。
なんか素直にヒューマンが見れるなら、その方がいいなあと。
途中、変なトリッキーな画替わりとか引く。
思い出してたのは、「タンポポ」。
あとは、なんか寅さんとかも思ってた。
王道というか、もう日本人にしか通用しないと思って
正月映画なみの堂々とした体で
見せてくれたら、すごく良かったのにと思った。
なんか、海外行くから、よそ行き着ないとみたいな
変な日本らしさがあって、気持ちがワルい。
よく出来てると思わせるけど
フロックだ。
そのフロック感が巧妙なだけにイラッとする。
どうせなら、小西真奈美がもっと可愛く撮れてたらよかったのに。
情熱大陸の方が可愛いって、どうなの?
タイムマシーンブルースといい、これといい、
もっと割り切ってサービス精神満載な奴を撮って欲しい
本広さんには、そういうのがきっと合ってるんだ。
UDON
とにかく長澤まさみなので、観に行く。
そして、やはり長澤まさみはすばらしい。
トップシーンの振り向き様のシュッとした感じ。
なんだ?こういうのは乗っている時に出るオーラ。
脇を固める市川由衣もお気に入りなので
プールシーンもまたすばらし。
青春長澤まさみダッシュシーンは、タッチの勝利。
しかし、そんなことよりも、まさかのもこみちで涙。
全部が全部、ひどい、もこみちくん。
まるで血が通ってない。
まさに身体だけで取った仕事といっても過言じゃない。
でも、こういう瞬間があるから、怖い、こういう人たち。
「お前なんか、大嫌いだ」というシーンだけ。
一瞬、一気に沸き立つ血が通う。
もこみち発動。
びっくりした。グッとつかまれて、泣いてた。
いやあ、事故みたいなもんだな、これ。
別に映画としては、何も残らないけど、
そういう俳優の一瞬に出会うのは、なんか嬉しい。

ラフ