あしたはうんと遠くへいこう
★★★☆☆
とにかく、いろんな女の人が頭の中を通り過ぎる。
そんな小説。
なんかなんでもないことがきっかけで
大きなことが次々に起こるくせに
結局のところ、すべて収まるとこに収まっていく。
恋愛ってどんな場合も通過点なんだなあ、みたいなことを感じつつ
やっぱりこの手のモノを読んだあとの角田光代の顔は申し訳ないが面白い。
一文だけしびれた。それだけでよし。
「急に自分が大人になったみたいに感じられて、
もっと先に、もっと先に進みたいって、
帰りたい気持ちがないわけじゃないけどでも進むことのほうが優先で、
それであるとき、ふっと気づくんだよね。
まわりに、見慣れたものが何一つないことに。
全然知らないものにぐるりと取り囲まれて、
そのときはじめてこわくなって、帰りたいって思うんだよ」
本はそれだけで、よいモノもある。