意外とまだまだ好きなのだ。

新宿とは違う、ザワザワ感。

何も分かってない、ザワザワ感。

渋谷の膿んだ感じっていうのは、独特だ。

そんな空気をびしばしと感じる本だった。

写真っていうのが、その人をその瞬間だけ認めてあげることだ

というのは、なんかグッときた。

ちょっと、ウルッとした。

少なくとも、シャッターを押してることは

今のお前のその瞬間はOKだと言ってあげていることだと

写真家藤原新也は言う。

それって、すごい。

ボクは、そんな風にレックボタンを押さない。

押しながら、少しずつはがしていく感じだ。

中身に奥底に。その人自身に。

だから、汚い。かっこよくない。

でも、いいのだ。

そういうお仕事を選んだんだ。と思った。

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大建築家たちが、どうやってその道を開いてきたのか?

建築を学び始めたところから、仕事になるまでを学生に語った

座談会をまとめた本。

共通点は…

みんながむしゃらに仕事してる。若いうちから、こき使われてる。

仕事に哲学がある。他人とは折り合わないことでも。

旅しろ!旅しろ!っていう。

まともにその人の仕事と言えるのは、10年生以降の作品。

芸術とテクノロジーが編み出すカタチに哲学があるから

今、建築とファッションは熱いんだと思う。

映像にも同じことが大事だと感じる。それがあれば世の中が変る。

人を動かす映像が生まれるんだと信じる。

意外と負けて負けて負けてからしか、勝てないのだ。

しかも、勝ってもだいたい悪口は言われるもんなのだ。

前向き続ける力が、本当はいちばん大事なのかもしれないなあ。

雑然とした東京にも日本の伝統の建築が眠っているんだって。

他の国の人には見えるらしい。ちょっと分からん。考えてみよう。

時間をかけて。

建築家たちの20代
この人はロマンティストなのだと思う。

交渉術とか言うけれど、「術」なんかない。

きっとずっと熱にうなされてる感じなんだろう。

もう自分が描いた夢に向かって、ただただ進む。

「この世にないモノを作る」

「社会を変えるモノを作る」

思いついちゃっただけなんだ、たぶん。

それを実現したい一心で嘘もつくし裏切りもする。

だから、人間として間違ったこともたくさんある。

Macintosh、ピクサー、iPod。

「夢」を与えることが出来るだけで、

そんなことは帳消しになるんだから、

いいじゃないかと。

「これを実現する」というビジョンをしっかり持つこと。

実現するためなら何だってすること。

「明日死ぬと思ったら、今日これやるか?」って考えて行動するらしい。

ジョブズ。すげえな。

神の交渉術