うちの子飽きやすいし、三日坊主だから、中学受験も英検も向いていない・・・とおっしゃる親御さんがいます。
確かにお子さんによって性格は異なりますが、小学生に学習習慣をつけるにはコツがあります。
「if-thenプランニング」という言葉をご存知でしょうか。
今回は「if-thenプランニング」という方法で小学生にも簡単に学習習慣がつくやり方を説明していきます。
子ども目線で「学習習慣」の計画を
中学校受験や英検対策に取り組もうとするとやることが増えてきます。
宿題や課題を期日までに終わらせるためには学習習慣が必要になってきますが、子どもってなかなか計画通りに進めることができませんよね。
ついイライラしたり、「うちの子には向いていない」と決めてしまったりしがちです。
そんな時、大事なのは「子ども目線での計画が立てられているか」ということです。
実は子どもたちは、自分たち大人とは異なるようには物事を見ていません。
小学校低学年・中学年くらいまではまだ「時間感覚」もだいぶ大人と異なります。
大人が考える方法で「この子はまだしっかりしていない」と思わずに、ぜひ「子ども目線」で学習計画を立てて、よい習慣を育てていきましょう。
if-then プランニングは子どもにぴったり
if-thenプランニング、あるいは if-thenルール と言う言葉を聞いたことがありますか?
目標達成や習慣化を達成するために、1990年代以降、研究が進んでいる手法です。
簡単に言ってしまえば
「もし~ならば・・・をする」という「行動の始まり」「きっかけ」を起点として物事の習慣化を定着させることです。
この手法を使うことで
「やらなければならない!」という気合に頼るのではなく
「いつのタイミングで」「何をするのか」をはっきりさせて行動に移すことができるようになります。
その際に、避けた方が良いのは
「5時になったら〇〇をして、5時半になったら△△をする」というような決め方をしないことです。
これはあくまでも「大人の考え方」で、小学生のうちにはこのように考えて時刻を基準に自発的に行動できる子はいないと考えましょう。
ではどうすればよいのか。
①まずは明確な方法で行動の起点を決め、それが実行できるようにします
例)手を洗ったらおやつを食べて、その後すぐに宿題をする など
②次に、子どもがいつもやっていて(すでに習慣になりつつあるもの)わかりやすい事柄を選びます。
「子どもにわかりやすい行動」が良いです。
例)おやつを食べる お風呂に入る 歯磨きをする
この際、「いやだな」と思っていることを基準にするのは避けましょう。嫌だな、と思った時点で行動が遅くなってしまうからです。
③「やる行動」の「やり方」「回数」「時間の長さ」を明確にして行動に移す
例)〇〇のプリントを1枚だけやる 単語を20個、5回ずつ声に出す、 〇〇を20分やる(タイマーを使用)など
④この行動を「定着化」します。やっている「内容」ではなく、この行動を「定期的に行えていること」に注目して、その部分を評価し、子ども自身にも「自分はできている!」という感覚を定着させていきましょう。
脳のしくみでは、全く新しいこと をやり始めるのは難しく感じますが
「すでに行ったことがあること」「ラクに行えていること」に新しい行動を付け加えることは比較的カンタンにできてしまいます。
この仕組みを使い、習慣化を軌道に乗せること、前進する力を身につけていくのがif-then プランニングのやり方です。
if-thenプランニングによる「習慣」は今後の人生での宝
大きくなってきたなと思っても、小学生はまだまだ子どもです。
「自分のことは自分でできるだろう」と大人は思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
物事の習慣の定着ができることは「実力」に直結しますし、周囲への、そして自分への「信頼」にもつながります。
その「習慣化」を行うための方法、if-thenプランニングのやり方がわかってしまえば、自信もつき、自己肯定感も上がり、今後の人生で様々な困難にも立ち向かうための「宝」となるでしょう。
ぜひお子さんと一緒に考えてみてはいかがですか。
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