小学生が英検を受ける場合、「会場選び」は意外と注意点です。
「会場選び」とは「本会場で受験するか」「準会場で受験するか」ということです。

 

小学生の子どもの英検受験を考える時、お母さんたちがまず疑問に思うのは

「うちの子、そもそも試験ちゃんと受けられるの??」

受験会場できちんと受験なんてできるかしら。

 

ということでしょう。

 

高学年ならまだしも、小1,2年生の子たちならばまだ「外部試験」自体を受けたことがないかもしれません。

 

大手の英語塾や、英検に力を入れている小学生向けの英会話学校に通っている子ならば、自分が通っているスクールが「準会場」として登録されていることがあります。

 

そもそも「本会場」「準会場」って違いは何
個人で申し込むならば「本会場」しか選択肢はないの?

などわからないことがたくさんですよね。

 

この記事では小学生の英検の「受験会場選び」「準会場を選ぶメリット・デメリット」についてお伝えしていきます。

 

小学生 英検 本会場 準会場

 

 

「本会場」と「準会場」

 

英検の会場の種類は「本会場」「準会場」の2種類があります。

 

「本会場」は誰で申し込みできる、英検協会が指定している会場になります。

 

多くは大学や専門学校などの、学校の建物を英検の実施される年間3回のみ英検協会が借りている会場です。

Web申し込みなどで個人で申し込むと、この「本会場」になります。

 

「準会場」にはさらに2種類あり、

①学校や団体が、所属する人のために団体申し込みをしている会場

 

②塾などが「外部の人の申し込みも受け入れている」会場

 

の2つがあり、個人で申し込みして準会場で受けたい場合には②の「外部生受け入れ可能な準会場」を選択して申し込みをすることができます。

 

その場合、その団体(塾など)に所属している必要はありません。

 

英検のHPより「外部生受け入れ可能な準会場」を検索することができますので、まずはお近くに該当する準会場があるかどうか調べてみると良いでしょう。

 

 

準会場受験のメリット

 

小学生が英検を受ける際に準会場を選択するメリットはいくつもあります。

 

①家の近くで受けられる

「本会場」を選択する場合、申し込みの際の地域指定が「市」や「区(都心部の場合」となり、意外と会場が遠いことがあるのが難点ですが、「準会場」の場合、お住まいの地域から探すことができることが多いです。

 

駐車場の有無、駅からの距離、試験実施中の親の待機場所(近くにお店があるかどうか)など考慮して場所を選ぶことができます。

 

②安心感

「本会場」では英検協会関係者や大学生などのアルバイトの方が試験監督をされることが多く、一部屋に何十人もの受験者がいます。

 

小学生低学年の場合には、想定外の心配なことが起きたりすることもあります(忘れ物をしたと思い込んでパニックになったり、トイレに行きたくても試験官への声がけ方法がわからないetc) 。その場合、塾などの準会場の試験官の多くは「小学生慣れ」している方が多く、小学生への声がけもスムーズです!

 

また、入口から会場までの距離は準会場は圧倒的に近く(玄関のとなりに部屋がある、など)、トイレも近く、小学生でも不安になることが少なく済みます。

 

お友達と申し込んでも準会場ではほぼ「同じ部屋」で受験をすることが可能です(本会場受験では同時に申し込みをしても教室、またはそもそも会場自体が異なることもあります)。

 

英検は解答はマークシート(ライティングのぞく)ですが、表面の個人情報は文字でも書き込みをしなくてはなりません。準会場では会場で試験が始まる前に親がその個人情報の書き込みのヘルプ(書き込み場所を確認したり)することも可能で、会場にいる先生方も、書き込み状況を確認してくれることもあります。

 

 

③時短

準会場では、本会場と比べて試験時間と試験時間の入れ替わり時間が短く設定されており、集合時間から試験開始までもスムーズです。そのため会場での滞在時間は本会場よりも短く済むという利点があります。

 

④安い!

 

あまり知られていないことですが、本会場と準会場では受験料が異なります(どちらも正式な試験)。

 

例えば

5級 (本会場で3900円→準会場で2500円)差額1400円

4級  (本会場で4500円→準会場で2900円)差額1600円

3級  (本会場で6400円→準会場で4700円)差額1700円

準2級(本会場で7900円→準会場で5700円)差額2200円

2級 (本会場で8400円→準会場で6400円)差額2000円

 

とかなりの差になります。

(準1級、1級は準会場での実施はありません)

 

 

準会場のデメリット

 

準会場のデメリットは2つあります。

 

まず申し込みを紙ベースで(web申し込みはなし)準会場となる団体(塾など)で直接行うことです。またそれに伴い、振込などを行います。webで完結する本会場申し込みよりも手間がかかりますので要注意です。

 

また、本会場の申し込みよりも早期に〆切が設定されている場合もありますので前もって問い合わせしておくことをお勧めします。

 

そして少しハードルが高いのが、「合否のお知らせ」が準会場の団体を通して来ることです。

英検協会よりまとめて団体へと送られてきた結果を、準会場の団体(塾など)からの電話連絡で知ることになります(合格証書などの受け渡しも)。

 

 

まとめ

 

このようにメリット・デメリットのある「準会場」での英検受験ですが、特に小学生の時期での受験については「メリット」の方が多くあります。

 

「ここで英検を受験する」などのイメージトレーニングもできますので、小学生のお子さんが英検を受験する際には「準会場」での受験を検討されてみてはいかがでしょうか。