深夜に救急隊からと思われる電話番号と、総合病院からの電話番号、それから弟の携帯から7件の着信が、スマホの履歴に残されていた。
あー、これは父か母に何かあったな
と思い、冷静にメモの用意をして、弟に電話をかける。
が、出ない。
続けて病院に電話してみると、窓口の女性と話が噛み合わない。
双「履歴に残っていた電話番号に折り返しているので、そちらからお電話をいただいたのに間違いはありません。弟が携帯に出ないので、こちらにかけ直させていただいています」
と言うと、少し間を置いて、ハッとしたように女性の声のトーンが少し明るくなり、
「弟さんのお名前を教えていただけますか?」
弟の名を告げると、なんと、病院に担ぎ込まれたのは弟だという。
『自転車の飲酒運転による自損事故』
だってさーーー(T▽T)
ペンを持ってメモを取る体勢から、一気にズベーっと机の上にくずおれる俺。
「本っっっ当に申し訳ございません。ご迷惑お掛けしました。もうほんとすみません(T▽T)」
あーーー、自転車の飲酒運転で免停食らうなんてバカのやることだよなーなんて同僚と話していたのに、まさかそのバカが己の身内だったとは…(つ▽T)www
その後弟から電話が来たが、当人ほぼ記憶がなく、持ち物の中に近くの総合病院への紹介状と警察の名刺が入っていて、体と顔はベコベコだが帰宅しているという。
弟は僕の記憶にあるかぎり3歳頃から、とにかく怪我の絶えないヤツなのだ。
滑り台を頭から逆さに滑ってみて脳天大流血、から始まり、
父の漕ぐ自転車の後ろに乗っていて、回る車輪に足を入れたらどうなるかやってみて足首グシャグシャになったり、
僕が友達と遊ぶのに付いてきて、振り向いたら犬に追いかけられて噛まれていたり、
刃物踏んだり、
感電したり、
大人になってもこの怪我の頻度は落ち着かず、これまでに身体中を何針縫ってんの??というくらい傷だらけなのだが、そのほとんどがほぼ自業自得なので特に同情はない(笑)。
おまけにそのせいで、僕には
『弟が怪我をする1〜2週間前から、弟から血の匂いを嗅ぎ取ってしまう』
という、まったく謎の特殊能力が身に付いてしまった。
さて、クリスマスは忘年会を兼ねて実家の家族で集まるのだが、弟も一応来るつもりだという。
どんな顔をして来るのか、それもまた楽しみだ。
それでは皆さん、素敵な夜を。
メソークソスマス☆
↑弟が小さい頃くれた、手書きのクリスマスカード(笑)
HENRI CHARPENTIERのケーキと、ぶどうのスパークリングジュース。
