蒼き水に沈む静謐

蒼き水に沈む静謐

何でもあるし
何にもない

伐採される樹からの挿し木
廃棄される鉢植え
抜かれる雑草

謎の生物が、築44年の賃貸アパートの一室で、そんな植物たちと小さな森を育てていくブログ。

頭上を通過するモノレールを見上げ、愛方が言う。


「イモムシの腹脚みたいだねー(//▽//)」



ふ・く・きゃ・く。





(一応補足すると、腹脚というのは、いわゆるイモムシの『お腹側についている仮の脚』のことだ。
胸にある本来の脚とは違い、吸盤状で柔らかく、地面や枝を「ぺたり」とつかんでは離し、体を波打たせるように前へ進む)

愛方はもともとは、猫以外の生き物にさほど興味があるわけでもなかった。
それが今や、そんなマニアックな視線で世界を見るようになってしまっているとは…。

先日も

「かわいい~(//▽//)」

「かわいい~(//▽//)」

「どうしよう、かわいいしか出てこない…(//▽//)」

と、夜の小川に向けたライトの輪の中でスイ~っと泳ぐミナマヌマエビを見ては、うっぽりしていた。


↑アクアリウム立ち上げ前の下見に付き合わされている“(//▽//)”


もし一緒に暮らす相手が生き物嫌いだったなら、私は今のこの生活はしなかっただろう。
これでも優先順位は弁えているつもりだ。

しかし彼女が前向きに楽しんでくれているのをいいことに、私の生き物ライフはごく一般的な家庭基準から言えば、ややはみ出しているかもしれない。

普通の奥さんは、順調に大きくなった蟻のコロニーから何百何千という新女王とオスの羽蟻が一斉に飛び立ち、結婚飛行のために部屋中を飛び回ることを、笑って許してくれるのだろうか。


生き物の話題をここに記すとき、特に愛方の反応を添えることはしていないけれど、裏側には彼女に対する多大な感謝が必ずある。

独り身ならともかく、小さな生き物関係のことをこれだけ室内で自由にやらせてもらえることは、愛方の理解なしには成し得ないことなのだ。


その結果、モノレールを見てイモムシを思い出す人間が、この世にもう一人増えたわけだが。






note 始めてみました。
基本的にはこちらに書いた記事のうち、動植物ネタだけをコピーしていくつもりです。

こちらに書かず note にだけ書く話は多分ないと思うけど、一応お知らせ、です。