「一睡のゆめ」
「死んだら、実はこの世のことはすべて夢で、眠りから覚めるだけなんじゃないか……」
子供の頃、漠然とそう思ってました。
でも、本当にこういう考えがあったのです。
「邯鄲(かんたん)」という能の演目で、とても深い話です。
ある青年が、生きることに悩み、悟りを得ようとして僧を訪ねるその道すがら、ある宿で枕を借りてうたた寝をする。
するとすぐに起こされ、帝(みかど)の下へと連れて行かれる。
帝は帝位(ていい)をお前に譲ると言って退位。
新たに帝位についたその青年は栄華絶頂の日々を送る。
何十年という年月が流れ……酒池肉林の最中、ふと我に返る。
実はすべて一睡の夢の中の出来事。
一睡の夢で人生の栄華と虚しさを知りつくした青年は、このあと、故郷へ帰る。
あなたが生まれて今日まで生きてきた時間。
長いようで、でも、一瞬だったような気がしないでしょうか。
80歳の人に聞いても、やはり「一瞬だった」と言ってましたから。
人生は一瞬の夢なのかもしれません。
たかが一睡の夢。
だとするなら、僕らがやるべきことはひとつです。
思い切り楽しむこと。
それだけです。
夢の中で思い悩んでどうする?
夢の中でジタバタしてどうする?
幕末の豪傑、高杉晋作。
彼の辞世の句は
「おもしろき
こともなき世を
おもしろく」
彼もきっと人生をそのように捉えていたんだと思います。
人生は夢幻。

猪瀬都知事が辞職しました

政界に進出するまではノンフィクション作家で辛口論客家として、庶民のサイドから権力に牙を剥いて噛みつく勇猛果敢な百獣の王ライオンというイメージだったのですが、献金問題での氏は、「能」役者のように無表情で精気のない子猫のようでした

いつも攻める側の人だったので、攻められるのにはまったく慣れてませんでした

東京オリンピック招致の立役者として、「一睡の夢」を見ただけに終わりましたね



