今日のヘッドラインニュースで嬉しい記事を見つけました。

娘がプリキュアに追いついた日

すでにSNSなどでは読まれていたkasumiさんのブログ拝見し遅ればせながら、、、また一つプリキュアからギフトを受け取った気がします。
プリキュアというシリーズの意義を深く感じる記事でした。

一番最初の「ふたりはプリキュア!」から現在の「魔法つかいプリキュア!」まで。
他の制作に携わった方達同様に。
私も「歌詞」という形でその世界観を「ブレ」ることなく表現することを心がけてきました。

プリキュアシリーズの中で最初に主題歌を紡がせて頂いた「フレッシュプリキュア!」
そのお披露目会で、出会った子供達のまっすぐな視線と笑顔。
ビシビシ、ズキズキ心に響いたことを覚えています。

プリキュアの歌詞というのは、ただ単に作詞をするという「仕事」の一つではないんだと強く意識させられ、雷に撃たれたようにちょっと衝撃でした。

子供への歌は平易な言葉の中にちゃんと心に残る宝物を隠しておかなければなりません。
その宝物は子供達が楽しんで見つけられるようにどこか「キラッ」とだったり「ドキッ」とだったりさせられるもので、最終的に大人が聞いてもちゃんと「腑に落ちる」答えにつながるものにしようと心がけてきました。

普通の生活に埋もれそうになると「キラッ」と「ドキッ」がなかなか自分の中から出てこない時があるので、歌詞を紡ぐ時は本当にある意味修行僧のように気持ちから不純物を取り除いて、フラットにして、見失っていた「天真爛漫」と「信じる気持ち」を呼び起こし歌詞を紡いだものです。

だから私にとってもプリキュアはサンクチュアリー。
未だに日々の指針となっています。

数年前、仕事でとても悩んでいた時期がありました。
ちょっと旅に出て気分転換しようと立ち寄った高原のテラス。

そこには「願いの鐘」というものがあり夏休みの終わりということで親子連れが鐘をつこうとしていました。

お母さんが、娘さんに「何をお願いするの?」と聞きました。
すると娘さんがすかさず、「プリキュアになりたい!プリキュアになれますように!」と答えたのです。

正直、涙腺が緩みました。
というのも、この時。
作詞家としての自信がかなりなくなっていて仕事、辞めようかな。。。と思った時期だったからです。

そういう時に、まるで巡り合わせのように作詞で関わっていたシリーズ(当時はスマイルプリキュアが放映されていました)のプリキュアになりたいっていう子供の声を聞けたことは私の現在(いま)につながるターニングポイントになったと思っています。

だから、変なおばちゃんと思われてるかもと思いつつ、女の子に「絶対になれるよ~」と答えてあげました。

プリキュアに出会ったら、そのDNAはもうすでにみんなの心に染み込んでいます。
それは脈々とつながり、大人になっても「プリキュアイズム」が「芯」に残っているはずです。
Kasumiさんのブログにも、娘さんがいつかそのプリキュアイズムを引き継ぐだろうと綴ってありました。

だから、歌というツールは物語と同様にとても大切。
そう思ってこれからもプリキュアの歌詞を紡いでいきたいと思っています。

今日は改めて作詞家として、とても感慨深い日になりました。

kasumiさん
そしてプリキュアに。
心からのありがとう!を伝えたいです。