2013年5月。
祐介の書いた小説「エターナル・・・・・・永遠」が原作となった映画が公開された。
それから、2ヶ月がたっても映画の観客動員数がすごいものだった。
特別試写会でも招待した小夜子。小夜子はラストに記憶を取り戻し、ヒロインと結ばれる主人公の姿を見て泣いていた。
「いつ見ても泣けるよ・・・・・・これ。」
そう呟きながら。
加奈も。
「すごいね、さよ。祐介君ってこんなすごい作品作れたんだ。」
「わたしをネタにしたとしても、この話、出来がすごすぎる。そして周りのカップル泣いているし、女の子同士で来てるお客さんも泣いている子が多いね。これ祐介マジックってやつなのかなー。」
「ってか実際あんた、小説通りのあらすじじゃないけど結ばれたやん。付き合ってるやん。祐介君と。」
「わたし、あの人の執念深さに負けただけだよー。」
「でも、あんたが好きだった人、その人も祐介君のブログのファンで、その人も祐介君とひっついたほうがいいって助言してくれたやん。」
「まさか、あの人のブログのファンで祐介を応援してたとは思わんかったし。でも、ホント今は付き合ってよかったのかな。実際祐介人にバカバカ言うけど、めっちゃ優しいし、祐介の行くボランティアにも頻繁に行くようになったけど、いい人たちばっかやったしね。香奈枝さんとかお姉ちゃんに欲しいくらいだよ。」
「わたしも思ったー。香奈枝さんいい人だよねー。」
「宏さんも優しいし、わたしと祐介をすごくバックアップしてくれるし。弘毅君も面白かった。」
「わたし、弘毅君のような人好きなんよねー。確かに宏さんは優しいよね。祐介君も優しいけど。」
祐介と付き合うようになって小夜子と加奈は、祐介の行くボランティアに参加するようになり、宏や弘毅、香奈枝と意気投合していた。
そして、3人は祐介と小夜子のカップルを取り持ち、応援してくれていた。
7月になって祐介の環境も変わった。
職場にあいさつに行く祐介。
沖内と幸助、あかねが歓迎する。
「おー、郷田!!よう来たな!!どうや??あれから小説、うまく行ってるか??」
「ごうちゃん、映画大ヒットおめでとう!!」
「小説も二千万部突破したんやってね。すごすぎるね。」
現在祐介は、今の職場から離れ、福岡にやってきた出版会社やその取引先の会社や新聞社の社員などに抜擢されて、新しく立ち上がったエンターテイメント関係の会社の編集者であり、原稿提供者として頑張っていた。
さらに、新しくそんな彼らとともに、お金がなくて本を出したいのに出版できないような人たちを援助するようなボランティアを設立した。
おもにやることは、そういった人たちの原稿を集め、近くの図書館に原稿を製本して読ませたり、できのいいものに至っては、会社で大手の出版会社に取り次いで出版化させたりしていた。
そんな祐介の仕事っぷりに今の職場の人たちは高く評価していて、沖内たちも応援していたのだ。
「郷田。しんどいと思うこともあるかもしれへんけど、お前の活躍っぷりにはみんな期待しとるからな!!」
と熱い言葉まで掛けてくれた。
そしてそんな翌日は祐介の誕生日。27歳の誕生日だ。
小夜子が加奈と2人で祐介の今の家に来る。
「おじゃましまーす!!」
「せーの・・・・・・!!」
「ハッピーバースデー!!お誕生日おめでとう!!」
「あ・・・・・・ありがとう!!ビックリしたなぁ。」
こうして、誕生日会が開かれたのだ。
(後編)に続く・・・・・・
