祐太の訴えは福岡県中のリスナーに届いていた。
「リスナーのみんな!!聴いてくれ!!俺は、俺の友人のことで、かけがえのない友人のことで一言物申しに来た!!」
「友人の名前は郷田祐介!!中学時代からの付き合いでかけがえのない友人、そして優しくて強くいい奴なんだ!!」
街頭では・・・・・・
「ネットでの書き込み・・・・・・ああいうのうぜーよな。」
「郷田祐介君、ひどい書き込みされてたんだ。」
「郷田祐介ってネットで実名があがってる奴のことやろ??」
いろんな声が出ていた。
このラジオは、宏、弘毅、香奈枝の3人も聴いていた。
「ゆうちゃん・・・・・・すごいや。まさか、リスナーのみんなに訴えるなんて。」
弘毅がつぶやく。
このラジオは意外と人気の番組で、好きなリスナー多かった。
小夜子もこのラジオ番組は好きだった。
たまたま仕事が終わって、加奈と2人でこのラジオを聴いていたのだ。
加奈が口を開く。
「ネットで書き込む奴って許せないよね。人の気持ちって考えたことあるのかなぁ。って、郷田祐介・・・・・・!!彼って、さよがフェードノートでのなりすましのときに話題にしてた奴らが出してた名前よね。しかも、実名出されて、書かれてる奴。」
「うん。」
その時小夜子の眼には涙がたまっていた。
「なりすましの犯人が祐介だ??・・・・・・何の罪もない祐介が・・・・・・なんでお前なんかに勝手に濡れ衣着せられてんだ!!ありえねーだろ!!」
「確かに、さよのなりすましがあの掲示板に出てる現状から、しかもその事実を彼らは知らない。だからさよが犯人にされてもおかしくないね。でも・・・・・・なんか悔しい。さよも、何もしてないのに!!」
何もしてあげられない加奈。
涙をもうすでにこぼしていた小夜子。
そしてラジオが終わり、カフェで休憩し落ち着いたところで、別れた加奈と小夜子。
家で小夜子はこうつぶやいた。
「違うよ・・・・・・!!違うよ・・・・・・!!祐介君・・・・・・!!わたし、あんなこと書いてない!!疑ってもない!!なりすましのことも疑ってない!!伝えなきゃ!!絶対祐介君に!!会って伝えなきゃ!!」
決意した小夜子。しかし、祐介と再会するのはずいぶん後になってのことだった。
(イメージSong・・・・・・CHERRYBLOSSOM「moon child」)
