「クリーン・クリーン」に参加した延彦はそこであった洋平や譲二と会うことで、そして話すことで、刺激をもらい、出来る限り参加しようと決意するのだった。


一方、就職活動のほうはというと・・・・・・


難航していて、どこを受けても受からない、更には自分に合う仕事じゃなかったりと焦りばかり生じていた。


そんな中延彦はタウンワークでこういったものを見つける。福岡県就職応援事業という県が就職を応援しようという事業のものだった。


某大手人材派遣会社が斡旋してるみたく、信用できると思って、ハローワークの職員と話して、やろうと決意した。


電話もして、説明会の日時も教えてもらった延彦は、その日、久々にスーツを着てその人材派遣会社の本社に出向くことになった。


延彦には悪いことばかり起こってるわけではなかった。実は延彦は、ひそかに詩を書くことをやっていて、それが出版会社に注目され、本にしないかという話が舞い込んできたのだった。


それは家族と相談し、高額のお金がかかるとの事だったが、自分の妹の大学の学費とあわせて払ってもすごくきつい額だったらしいが、それでも親が出してくれるからということで、詩集を出すことが決まったのだった。


そんな中、就職応援事業の説明会が終わって、実際マナー研修をやるということになったのだが・・・・・・


すごく厳しくスパルタな物だった。そんな環境で、ある男と出会う。


「牧ちゃん。きついけど一緒に頑張ろう!!」


そう声をかけてくれたのは、葉山雄二。延彦と同じで、話すとアニメ、ゲーム好きな健全な九州男児だった。


雄二との出会いにも刺激をもらい、早速携帯番号を交換もした。


なんだかんだで、3~4日の厳しいマナー研修も終わり、派遣先の企業は追ってから連絡するという結果になった延彦は、雄二をはじめ、同期の実習生とひとまずお別れをするのだった。


ハローワークやクリーン・クリーンの飲み会でも、このことを話題にするほど中がびっしり詰まった研修だったのだ。


そしてその翌日は、親と一緒に詩集を出版してくれる東京の会社に出向き、話し合いと打ち合わせをした。はじめてで日帰りという短い時間だったが、頑張って詩集を売ろうと決意した延彦だった。


お土産も大量に購入した延彦は、就職支援センターの職員やただしをはじめ、仲間たちに早速プレゼントするのだった。


こうして、初めてのどたばた東京旅行も終わった。


そんなこんなで、就職応援事業の結果が担当の社員から連絡があった。


結果は、延彦に見合う企業が見つからなかったとの事。


しかし、延彦を支援するために、会社は動いてくれたのだった。


「同じ事業としてインターンシップ事業をやっているのだが、そっちに参加してみないか??」


と持ちかけられたので、延彦はそれを断る理由もなく、参加の意思を見せたのだった。


しかしそれは出会いもあったが、延彦のメンタルを脅かす存在でもあるということをそのとき、気づくはずがなかったのだった。


(10)に続く。

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