4月になった。世の中では入学式や入社式など、新生活がどこもかしこも始まった。


そんな中涼人は3月の出来事を整理していた。


そう、1人で新天町の喫茶店で。


1人のときは涼人はよくそこで2時間ぐらいくつろいでいるのだった。


ここで道久や雪乃との久々の邂逅、麻衣の友情、元の職場の「神崎革命クーデター」による内部事情を知ったこと、チャットメンバーとの飲み会、ゴールデンウィークに時間を作って彩香と会うことなども整理していた。


ここである男から声をかけられる。


「お、涼人じゃん!!久しぶりー!!」


幸利だった。高校時代ぶりだった。


幸利は新天町で働いていて、よく帰りに喫茶店に寄ってから帰るのだという。


幸利と昔話などで盛り上がった。


「今、何やってるの??」


という幸利の問いかけに涼人は正直に答えた。


(こいつなら信頼できる。)


そう確信したからだ。


そして、職場であったことを洗いざらい話した。


道久や雪乃、麻衣に話したことと同じことだ。


幸利も言葉を失った。友人が病気にかかっていて、高校時代の生活も関係があったこと。そのことにも衝撃が走っていた。


「そうか、今病気で薬を飲みながら戦ってるのか。それにしても高校時代でも原口たちなどに酷い目にあってきてたのに今でもまさかそういう目にあっていたとは・・・」


幸利は友人がこんな感じで弱ってるのに自分がこうやって働けてる。


これだけでももどかしく感じていたのだ。


そんなこんなで幸利と話していると、時間は10時過ぎ。


幸利は相変わらず西新に住んでいたこともあり、天神駅前で別れることに。


「何かあったら俺に電話しろよ??」


幸利のその言葉もすごくしみた。高校時代からの付き合いの友人だ。その友情もかけがえのないものに感じていたのだ。


電話がかかっていたみたいなので携帯をチェックすると、何と輝明から電話がかかってきていたみたいだったのだ。


着信時間が10時ちょっとすぎだったので、久留米に帰り着いて電話をしてみると・・・


「浩樹くんから聞いたんやけど・・・うつ病で倒れたって本当??」


そう、病で倒れたことが輝明の耳に入ってきてたのだ。


浩樹は自衛隊に入隊していた。自衛隊の宿舎の同じ部屋にたまたま大学の人間で涼人の知人がいて、その人がたまたまブログを知っていてそのブログで情報を仕入れていたのだ。そして輝明や浩樹と一緒にいることも知っていた先輩だったのだ。


そのことで心配して電話をかけてきていたのだった。


そして1時間ぐらい電話で話しこんで・・・


ゴールデンウィーク中に輝明、浩樹、亮平たちと会うことが決まったのだった。


期日はチャットメンバーとの飲み会の日と彩香と会う日の間くらい。


期日としてはちょうどよかったのだった。


(51・後編)に続く・・・


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