帰りに麻衣と久々に会った涼人・・・


「ちょっと時間があるなら、ミスドに行こう!!」


麻衣に誘われた。時間の限り、久留米駅前のミスドで話すことに。


「聞いたんやけど、仕事辞めたんやってね。」


なぜ、麻衣の耳に入ってきてるのか・・・


意味が分からなかった。思えば大学時代も・・・


宅建に合格したことが耳に入っていた。


いったいどこでそんな情報を・・・でも間違いなく麻衣の知り合いでもあり、涼人のことをよく知ってる人間が麻衣にしゃべってる。そう確信した涼人だった。


でなければ、涼人が職場を辞めたなんて知らなくてもおかしくない。


(麻衣に知られたからには知られたで仕方ない。)


そう割り切った涼人は・・・


麻衣にも道久や雪乃仁話したことを話した。


麻衣も言葉を詰まらせていた。


「これって明らかに神崎降しよね。」


道久と同じ事を言っていた。さらに・・・


「うつ病がどんな病気か知らないけど・・・まさか病気にかかっていたなんて・・・あたしもそこまでは知らなかったよ。」


「このことはむやみやたらと人に話さないで欲しい。厄介なことになるし、万が一職場に知られたらいけないからね。」


同じく麻衣にもこのことは話さないで欲しいと頼んだ涼人。


そして麻衣は・・・


「わかった。話さないし話せるわけもないじゃん、そんなこと。」


とすんなり言わないことを誓った。


「やけど条件があるんだ。」


(条件・・・?)


「彩香と会ってほしい。そしてあたしに話したことと同じことを話して欲しいんだ。」


忘れてた。麻衣は彩香と友人同士だった。大学卒業前だったということもあるし、最後の思い出作りの1ページになるのかと思っていた。


「知ってるんだから。涼人、彩香のこと気になってるって。そして彩香もまんざらじゃないみたいやし、ずいぶんと心配してたみたいやから。」


そう。彩香と会うことが条件だった。そして裏条件としてカップルになっちゃえということなんだなと推察した涼人だった。


しかし、彩香の連絡先なんて知らない。


それでも麻衣が彩香の連絡先を教えてくれたのだ。


「涼人からかけるんよ??病気だからって逃げんなよ??」


もう、顔が真っ赤で頭にまで血がのぼっていた涼人。


「うーわ、顔が赤いよ。」


からかわれる涼人。しかしそんなこんなでもう夜中の11時。バスの車内でも2人で楽しく話しながら麻衣と別れた。


でも麻衣に感謝していた涼人は思わず涙。


ホントにいい友人だと、そう思った涼人だった。


(50・後編)に続く・・・


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