道久と雪乃を誘った涼人。
2人はたまたま帰ってるとこで、運がいいことに翌日2人とも休みだったとのことで、運よく話を聞いてくれることに。
「お前から誘われるのは初めてだな。」
そう道久に言われながらも、場所は涼人のよく行く新天町の喫茶店。
そこで辞めることになった理由を話した。
そして、ブログを弱みに握られてたこと、精神病にかかってドクターストップがかかったこと。
そして何より社員たちや上層部の一部、河本、山里、藍川、菅谷らからパワハラに近いことを受けてたことも。
話を聞いた道久と雪乃は言葉を失った。
さらに涼人のこの一言。
「このことは警備員と店舗巡回のおばちゃんの何人かにしか話してないんだ。彼らにもこのことは職場内で話さないで欲しいという条件付で話してるんだ。だから朝永くんも雪乃ちゃんも職場内でこのことは話さないで欲しいんだ。」
その頼みに道久と雪乃は・・・
「こんなこと、言える訳ねぇだろ・・・それって話聞く限りじゃ神崎くん降しじゃん。だから美濃部さんも黙ってたのか・・・」
「そうやったんやね・・・分かった。あたしもこのことはしゃべらない。でもこれだけは言わせて。」
雪乃の言った一言は・・・
「彩香が心配してたよ。神崎くんが職場にいるときから。」
ドキッとした涼人。そのとき無意識に顔が赤くなる。
「お前、顔が赤いぞ??」
「あははははー。」
これが涼人の本当の恋愛感情とはそのとき全く知らなかった。
そして道久からこんな話を聞いた。
「あ、そうそう、神崎くん。お前、タワレコでCD買ってるときに菅谷さんに色々言われて発狂事件になったんやってね??」
「あ、あたしも聞いた!!」
そして驚愕の事実を知ることに。
「このことで職場上層部がタワレコに謝罪したのと、それが親会社の耳に入って、河本さん、山里さん、藍川さん、菅谷さん、その他何人かが別のグループの部署に責任とって左遷されることになったんだって。美濃部さんがスカスカの上層部に入るから今引継ぎで大変でしかも売上の業務を完全に別サービスに委託することになったんだよ。」
「そしてそのことで彩香が事務所に移ることが決まったんだよね。」
ビックリした。
(まさか俺一人でこんなに会社が動くとは・・・)
そう思っていた涼人だけど、反面ざまあみろとも思っていた。
この事件を後に、「神崎革命クーデター」と称されることになった。
でも比較的後味の悪い結末になってしまったことで自責の念に駆られつつあった。そんな涼人でもあった。
引継ぎ業務や人員追加で今てんやわんやしてるとかいう話も知った。
そんなこんなで気がつけば夜の10時。
帰ることになって涼人は・・・
「今日は俺のために2人ともありがとう。」
その感謝の言葉に・・・
「いや、いいよ。でもまさか神崎くんが被害者だったとは俺も知らなかったし。病気、ちゃんと治せよ??なんかあったら俺に電話しろよな。」
「あたしでもいいよ??病気、治るといいね。」
2人は自転車通いだったので、駅前で2人とは別れた。
でもこのことで1歩進めた。そう確信した涼人だった。そしてその日の夜のネットでのチャットの内容はこのことで盛り上がった。
その後話は進み、4月にみんなで会おうという話になった。
(49・後編)に続く・・・
