涼人の異変に気がついたのは弘樹だった。


「どうした??今日の君はおかしいけど・・・何かあったのなら聞くよ??」


そんな弘樹の一言で、涼人は今の自分の状況を打ち明けた。


場には輝明や浩樹もいた。


2人とも話を聞いて凍りついた。


「何やそれ、おかしいやろ。」


と言いながら・・・


話を聞いた弘樹は・・・


「そんなことがあったのか。それは明らかにおかしいから、俺が学生課に直談判する。何もやってないのに学生課が根掘り葉掘りそんな情報を聞き出すのはおかしいし、それから保健室のカウンセリングセンターに学生課長も呼んで状況を説明する。」


弘樹が動くことを決意したのだった。当然だ。自分の友人が濡れ衣を着せられてるのだ。動かない理由がなかった。輝明や浩樹も同行することに。


弘樹は・・・


「大丈夫、心配するな。身を挺して守る。」


家に帰った後・・・


親はもうあてにならなかった。ただ電話のことを鵜呑みにするだけだった。


そしてその翌日、時間が空いたときに4人で保健室のカウンセリングセンターに行った。


手元にあったのは弘樹のレポート、事件報告書だった。1日でまさかここまでやるとは・・・


学生課長が来れないとの事で、学生課長代理から経緯の説明があった。


まず女子学生から、誰かにつけられたり見られたりしてる被害にあってるとの訴えがあって、そこに親や実の姉が入ってきて大きな問題になっていたということで・・・


そして彼女たちが訴えた特徴から涼人だったことで、学生課の職員が声をかけたと説明し、その職員もそれを認めたとの事だった。


あわや濡れ衣を涼人に着せようとしていたことを学生課長代理が謝罪した。そして職員も謝罪した。


そして自称被害者の彼女たちも説得することで話が片付いた。


その事実を先輩たちに話すと・・・


「なんじゃそら、そいつらおかしすぎやん!!」


と、先輩たちもその女子学生たちにあきれていた。


こんな酷い事件に巻き込まれた涼人であったが、その後何事もなくときは過ぎていき、6月になった。


そんなある日のことだった。


誰かが涼人を呼ぶ声がする。


「久しぶり!!神崎くん!!」


しおりだった。そう、しおりは久留米大学に入学していたのだった。しかも文学部に。


さらに、法学部の後輩で総合図書館で知り合った涼人の知り合いが・・・


「あれ??しおちゃん。神崎先輩のこと知ってたんだー。」


「うん、ゆうこちゃん、あいこちゃん。あたし、神崎くんと高校一緒やったから。」


まさかの衝撃だった。


何で違う学部のしおりとゆうことあいこが友人同士なのか・・・


授業かサークルで知り合ったのが大方だろうけど。


意外な再会だった涼人。


濡れ衣事件を払拭するほどの驚きだった。


(28)に続く・・・


ペタしてね