ウィングの防災術 第三 二次災害からペットを守る~火災編~  | ディアのハッピー犬ライフ & ウィングのシニア犬ライフ

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大震災の二次災害で最も深刻なのは、都市の火災だと、
パパは言っているよ。



家も、飼い主さんも、ペットも命を失うかもしれないし、せっかく新耐震基準の家も、火災に対して無事とは言い切れないって。

マンションですら、火炎合流や火災旋風に接したら、コンクリートの爆裂、輻射熱(赤外線)による部屋内の発火などの恐ろしい危険があるんだよ。

また、黒い煙は有毒ガスそのもの! 
黒い煙=一酸化炭素+すす+酸欠空気なので、一度吸っただけで倒れてしまうこともあるんだって。

火事というと、オレンジ色の焔だけが怖いと思ったら大間違いで、あのオレンジ色の焔からは、人間の眼には見えないけれど、強烈な赤外線が放射されていて、かなりの距離があっても、木や紙、プラスチックなど可燃物を熱して、揮発性の可燃ガスを絞り出す。そこに火の粉が降ってくれば、ボン!と燃えてしまう。

明暦の大火で堀をはさんだ江戸城天守閣が燃えてしまったのも、こうした火災のメカニズムなんだって。

ペットにとって、お家が焼けてしまって、飼い主さんが亡くなってしまったり、家がなくなって、大切なご主人と住めなくなってしまうのは、世界を失うようようなこと。

実際には、関東大震災でも、たくさんの犬や猫が焼けて死んだし、阪神淡路大震災でも、家がなくなってつらい運命に直面したおともだちがいた。

でも、火は津波と違って、はじめはとても小さくて、コップ一杯の水でも消せるということがポイント。

まず火を出さない。火が出たら、小さいうちに消す。

近所に「火事だ!」と呼びかけて、消火器や水バケツを集めて、皆で消す。

この意識があるかどうかで、大切なお家の運命が決まってしまうよ。

初期消火の限度は、「フラッシュオーバー」=「
火が天井まで達する」までと言われているよ。

火が天井まで達した後は、プロの消防隊員でも消すのが難しい。
それまでに消火器で消したり、近所に「火事だ!」と叫んで、みんなで消せるか?
そこにかかっている。

この闘いに、次の首都直下地震で勝つことが出来るか?それとも、三たび(関東大震災、空襲、21世紀首都直下型地震)この闘いに負けるのかは、人の心にかかっているって。

火炎合流や火災旋風に達する火災が発生すれば、きっと多くのペットが命を落とすのだろうと思うと、胸が締め付けられるような気がするよ。

火炎合流=火災が大きくなると、火炎から照射される赤外線が家々を照射し、可燃物から揮発性可燃ガスを絞り出し、強い上昇気流で吸い上げ、ロウソクのように、家々の上に火の玉が出来、それが協力な赤外線を照射して連鎖反応的に、風下に向かって家々を焼いていく。

火災旋風=火炎合流の上昇気流に回転がついて、酸素を取り込みつつ、協力な赤外線を照射し、風下に向かって移動していく。酸素を自ら取り込むことで、温度は鉄の沸点に達するという。コンクリートのマンションでも、鉄筋コンクリートの破裂や部屋の吸い込み、赤外線による室内火災などが想定できる、都市災害の最悪事態。

飼い主さん。まず家から火をださない。

ペットとの生活は「幸せ」そのもの。
地震は日本の普通の自然現象。それで、家がつぶれたり、家具等が転倒したり、火災が発生して人が死ぬ、家が失われる、ペットの運命が翻弄されるのはつらいことだね。

火災延焼を許さないためには、あなたが率先して、「初期消火者」になることが大切。人間、皆がやっていないことはやりにくい。皆がやっていることはやる。

地震直後2時間で火災の50%は発生する、あとの50%は、様々な条件で二日以内で起きるらしい。

飼い主のみなさん。
火災に対する正しい知識と備えをもって、私たちペットの生活を守ってね。



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