まず ウィングが住んでいたマンションの環境、
ウィングの為にリフォームしたリビングについてお話しするね。
なんといっても ウイングが18年の生涯で一番長く過ごした
お気に入り場所。
晴れた朝には、今でもウィングは虹の翼でこのリビングの中を
飛んでいるの。
ウィングは、今でもパパとママと一緒にいるんだよ。
バブル後期に設計されたマンションは、14階建て165世帯。
ウィングの部屋となったパパとママの部屋は
11階の東向きの3LDK 。
ちょっと狭いなと思ったけど、夫婦二人だし
東京タワーと羽田空港が見え
西には富士山が見えるこの部屋が気に入って入居したのが
1994年。
リビングは8畳と狭く和室に隣接していて狭苦しかったよ。
ウィングが「お姫様」に迎えられた時にはこの和室にケージを置いて
ものすごい勢いで、ぴょんぴょん飛んだり跳ねたりしていたの。
1996年3月 リフォーム前の和室
でもウィングが遊べるのは通路みたいな細長いスペースしかなかったな。
和室も、タンスなどがあって物置みたいになりがち。
狭いスペースでも 若いウイングは上手に動き回っていたし、
ソファにもうまく飛び乗っていたんだけど
いつまでも 若いままでいられる訳じゃない。
これからシニア犬になるウィングのための部屋作りを考えはじめたママ。
2006年ウィングが10歳の時 ママは二部屋の間の壁を取り払って
一部屋にするリフォームを決意。
こうしたことには腰の重いパパに提案して、
リフォーム設計会社に依頼。いつくつかの会社が来てくれた。
課題となったのは、次の点。
①タンスを処分して、すっきりと壁面収納
②倒れてくるもの、落ちてくるものがない部屋作り
ウィングが生まれたのは、1月に阪神淡路大震災があった1995年。
「地震は関東平野で当たり前の現象。」と、一貫して主張する
パパとしては ここが重要。
③ウィングのトイレをすっきりと作り付けに。
④ウィングが遊べるスペースを作る。
テーブルの周りを一周できたり、「狩猟犬ごっこ」ができたりする
スペースを確保すること。
ウエストハイランドホワイトテリアは生涯「遊びの時間」が必要
だっていうの本当だよ!みんな、遊んでもらっている?
いくつかの設計会社が部屋を見に来て、設計図をもって提案に来てくれたよ。
その中で、ママの心をとらえた事務所さん。
その設計士さんは、パパママのリフォーム上の課題をすべて理解してくれたの。
そして設計士に同行していた若いアシスタントさんが、
「ウィングちゃんが毎日 運動会できるように…。」と
完成見取り図に 楽しそうな顔の可愛いウィングのイラストを
描いてくれていたの。
クライアントの気落ちを理解して応えることは、
どんな仕事でも大事だね。勉強になるな。
このイラストがパパとママの心を鷲掴み。
この業者さんに決定してリフォーム!
パパママと、ウィングが快適に暮らせるリビングが完成。
拡大して読んでね
①衣類収納は折れ扉式で、L字コーナーまで無駄な空間なく収納。
②部屋の内装は12mm合板でできているので、壁面に薄型テレビを据え付け。
オーダー収納棚も固定。
その上は絵や置物、水槽をおける遊びのある空間に
観音開き戸棚は、感震止め具を装備。
③ウィングには、収納戸棚の下に専用トイレ
④テーブルを中央に配置して ウィングが周回できるスペース確保。
こうして、ウィングは、安全(地震防災的に)で快適、
夜は必ずパパと狩猟犬ごっこができる生活空間を手に入れたの。
このリフォームのおかげで
あの 東日本大震災の時も 高層階にもかかわらず
リビングの家具被害はなかったし
毎日の「狩猟犬ごっこ」を楽しむことができたんだよ。
ウィングは18歳三ヶ月で亡くなる数日前までこのお部屋で
「狩猟犬ごっこ」を していたんだよ!
次回は ウィングのトイレ術だよ お楽しみに~