SIerの顧客は、一般のユーザではなく、
サービス事業会社となる為、作業内容はサービス事業会社の
要望を満たす事になる。


つまり、サービスをシステムで提供する為に

必要な要件を満たします。

大別して、以下の要件があるかと思います。


・開発
 →サービスに必要なアプリケーションを作る必要

・インフラ構築
 →サービスに必要な環境を作る必要

・運用環境(ホスティング、ハウジング)
 →サービスに必要な場所や環境を提供する必要


SIerとして、一番顧客の気持ちを把握しやすいのは
開発系かと思います。
どういうサービスを提供したいかというのを
サービス事業会社がイメージをもって説明できるため、
SIerとしても把握しやすいのです。
いわゆる機能要件の部分です。


次に、インフラ側(インフラ構築、運用環境)について
ですが、サービスとは紐づかない為、顧客の要望が把握しにくいです。
いわゆる非機能要件の部分です。


もちろん、自分たちでインフラ側の運用までしている所は、
いいのですが、大概アウトソーシングしており、
いざ、リプレイス等になるとインフラ側の要件があまり
出てこない為、基本的にはインフラのSIerの提案が
そのまま決まることが多く、SIerのいいなり or 丸投げになっている
サービス事業者が多いように思えます。


あくまで、私の観点(開発系、インフラ系両方してきました。)ですが、
要件確認といった部分では、比較的に開発側の
方が進めやすかったです。インフラ側は、製品の移り変わりも
早い為、毎度毎度、なぜそれがいいのか?そうしなければいけないのか?
というのを、顧客に説明が必要になります。
ですが、顧客もいちいち理解しません。大概は
「御社が問題ないと思っているなら、それでいいです」などとなります。
自分たちのサービスを動かすシステムなのだから、
サポートされる構成なのか?ライセンスの計算方法は間違いないか?
製品のロードマップは?などなど。
と色々、気にした方がよいのに。。。と毎度思います。


ちなみに実作業に関しては、逆に開発系の方が大変でした。


次にSIerの企業についてですが
はっきりいって独立系の中小のSIerはやばいところが多い気がします。

まぁ、独立系は大手もやばいところはやばい。


なぜなら、仕事のもらい先がサービスをしている親会社であったり、
関連会社なのが、現実で。

独立系のSIerが仕事を取るには、採算度外視した
安い見積もりで仕事を取る必要があります。

そうなると、そこで働く従業員は当然給料も安くなりますし、
あり得ないスケジュールで仕事をする事も多くなり、
休みもありません。さらには、サービス残業で働かされる
所もあります。

また、教育等に回すお金もない為、たたき上げと言えば、
響きはいいかもしれませんが、偏ったエンジニアが育成
されてしまいます。(視野が狭くなります。)

まぁ、優秀な方はどこでも優秀ですが。


次に商流についてですが
原発問題で、ちょっとニュースになりましたが、
実際作業しているは、最大で7次請けした企業の
社員や派遣社員だとというニュースがありましたが
IT業界もはっきりいって同じです。どの業界も同じなのかなぁ


私が実際体験した例です。


例1


①サービス事業会社(決定権)
②大手SIer(調整事を担当)
③開発SIer(要件定義を担当)
④インフラSIer(インフラ設計を担当)
⑤ホスティング会社(運用、監視を担当)
⑥インフラ構築会社や製品メーカ(構築を担当)
⑦開発子会社(設計やプログラミングを担当)


商流
①→②→③→⑦
     →④→⑥
     →⑤


サービス事業会社からは、大手SIerの存在しか見えませんが
その下には、色々な役割の会社があります。
また、各SIerには、さらに小さな会社から派遣で
来ていたり、個人事業主として、派遣できている方たちが
います。私の場合も派遣で行っておりましたが、だいたい
5割は、派遣社員でした。

それぞれが利益を取る為、見積もりを出すので、
まぁ高くなります。見積もりの仕方も担当者がバッファを見込んで見積もり
営業がバッファをみて見積もりをって感じなのです。


ただ、例1については、まだいい方です、各SIerに役割があるので。
例えば以下のような例もあります。


例2


①サービス事業会社(決定権)
②サービス事業子会社(下請に丸投げ)
③大手SIer(下請に丸投げ)
④大手SIerとサービス事業会社の共同出資会社(下請に丸投げ)
⑤インフラSIer(調整から設計)
⑥インフラ構築会社や製品メーカ(構築)

※開発やホスティングはぬかしてます。


商流
①→②→③→④→⑤→⑥


この場合、調整事から設計まで全て下請に丸投げして
インフラSIerから受けた質問を請け負い元の会社に聞くだけ
になり、サービス事業会社からすれば、進行は遅くなるし、
価格は高くなるしとたまったものではありません。


また、インフラSIerからしても、質問しても回答に1カ月
必要だったりとスケジュール通りに事が運ばず、赤字案件に
なることもあります。

そういった訳でSIerは、リスク見積もりが必要となり
商流によっては、さらに価格が上がります。


また、はっきり言って、下請で働いているメンバーもそうですが
派遣できている人間は、さらにモチベーションが低いです。
サービス会社からすれば、もう、たまったものではないと
思います。


全部が全部そうではないと思いますが、やはりサービス会社は、
自分のシステムは、可能な限り自分たちで構築し管理する方が
ベストだと考えております。


そして、SIerは自分たちで一般向けにサービスを提供する方に
シフトするべきだと思います。


正直、私は、SIerや派遣という形態に否定的です。
必要ないとも感じております。

ただ、他国に比べ低い失業率は、こういった構造から成り立っているのかなとも
感じている為、SIerや派遣という働き方を辞めるというよりは、サービス系企業に

なるべきだと思ってます。


難しいとは、思います。現に私は派遣という今の状況が嫌になり、自分が考えたサービスを
自社(中小SIer)で提案しましたが、先行投資が必要でありダメでした。
このまま、派遣で働いても未来もなければモチベーションも上がらないと思い
、今度、サービス系企業に転職をすることになりました。

独立する度胸はないので。。。


この他にもSIerについて書きたいことはありますが

#途中から派遣の話しもはいってしまいましたが。。。

それは、おいおい。



私は、SIerの経験しかない為、サービス事業会社の事は、
接した内容やニュアンスで書こうと思います。

もし自分が働くならとか、意見とか挟もうと思います。


そもそもサービス事業会社の経営目的は、
システム(情報システムの意)ではなく、
文字通りサービスの提供になる為、システム部門で働く人は、
その企業が提供しているサービスにより、
作業内容が異なります。


システムがサービスと直結しないような会社(例えば、製造業など)での、
社内SEは、何年に1回くらいのリプレイス時に、SIerと一緒に作業するくらいで、
日ごろは、運用・監視のみであり、あまりシステム系の作業はありません。
中小企業等は、事務の人間が兼務するところもざらにあります。
また、システムがあまり絡まない為、ほとんど、SIerに丸投げ
しているところも多いです。
運用、監視すらSIerにアウトソーシングしている所も多々です。


システムが大好き!っなんて人は、ちょっとどころではなく
かなり物足りなさを感じると思います。


ただし、ネットサービス系の企業であれば、システムに紐づく新しいサービスを
インターネットで公開していく所が多い為、
多くのネットサービス系の企業は、自社にエンジニアを抱え、企画したサービス
をすぐに自社内で開発、構築できるような体制を整えている所が多いです。
サービスもシステムもと考えてるので、あれば、こちらの方がやりがいがあります。
HW自体は、外部のホスティング会社を利用しているところが多く、
自社でHW自体も管理している所は、稀のようですが。


あと、なんといってもサービス事業会社の羨ましいところは、
決定権があるところです。
例えば、大手サービス事業会社になると、
SIerの何社かに要件(RFI、RFP)を投げれば
SIerが頑張って、実現方法と見積もりを作ってきます。


あとは、気に入ったのを選ぶだけ。。。
(実際は政治的な部分も多いようですが)
もちろん、外に投げているので、見積もり(価格)は高くなります。
しっかりした、ネットサービス系であれば、自社内で実現方法まで
確立し、メーカから直接機器を購入して終わりってとこもあるとは

思いますが、、、実際は、代理店契約しているSIerからしか

提供できないなど制限があります。


SIerで働いている私が言うのもなんですが、
正直、サービス系企業はSIerに頼りすぎな企業が多いように思えます。
詳細は、SIerのとこで記載するとして、サービス事業会社の
システム部門がきっちり自社サービスのことを把握し
実現方法や必要な製品選定をすればがっつりとしてSIerは、
必要ないと考えております。


とはいえ、中には、リプレイスの時にしか必要にならない
人材を社内に抱えとくのはもったいないなんて、考える経営層も
いるかと思いますが、これは間違いと思います。
自社のシステムも知らない外の人間に自社サービスを預ける方がよっぽと
リスクが高いと考えてます。
中には、リプレイスの時期になって、求人を出したりしている
企業等もありました。
それじゃ、外に頼むのと変わらないじゃないかと。。。


サービス事業会社のシステム部門は、SIerに頼らず自分たちが
自社のサービスを支えているんだという意識を強く持つべきであり、
経営層も自社のシステム部門と連携して企業に有益な
システム展開をすべきだと思います。
まぁ、理想論かもしれませんが。。。


IT業界の仕組みについて考えてみます。

IT業界には、以下のようにざっくりと分類することができます。

・サービス事業会社
・SIer
・メーカー

それぞれどういう事をやるかというと

○サービス事業会社
 一般ユーザに対してサービスを行う会社。
 有名どころでいうと、以下企業でしょうか。

  -大手サービス企業
  ・NTT、東京電力、JR、東芝、日立、NEC
   etc...
   ※企業ではないが、省庁や役所もココに
    はいります。

  -ネットサービス企業
  ・google、yahoo、mixi、gree

  といった、一般向けにサービスを提供している会社で
  こういった会社は、IT業界では、エンドユーザ企業と呼ばれ
  色々と決定権を持つ会社になる。

○SIer
 エンドユーザ企業に対して、システムサービスを行う会社
 エンドユーザが実現したいと考えている要望に対して、
 システムを具体化し提供していく企業になる。
 有名どころでいうと、以下企業でしょうか。

  -大手SIer
  ・NRI、NTTデータ、NSol、CTC、ユニシス
   etc...

  SIerは、エンドユーザに対してサービスを提供する企業の為、


○メーカ
 IT製品を作っている企業。
 SIerを通して、エンドユーザに製品を売る企業
 有名どころでいうと、以下企業でしょうか。

  -大手メーカー
  ・IBM、富士通、NEC、日立、Microsoft、Oracle、EMC、NetApp
   etc...

  大手のエンドユーザに太いパイプを持っているSIerに対して
  製品を売り込んでいる場合が多い。

とざっくり分類してみましたが、もちろん
サービスの提供もやっているがSI業務を行っているとか
製品を作っていながら、サービスを提供している企業もある。
例えば、日立や富士通など個人向け、法人向けにPCなどを
提供している。

今後は、それぞれの分野について、自分が思う事を記載していく。