A〜Wine Tasting Diary〜

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先月よりワインコラムをタウンニュースに掲載しています。

 

今日付けのタウンニュースの記事です。

 

 

イギリスでは昨今スパークイングワインと言えばプロセッコの売れ行きがすごいですが、

日本ではプロセッコよりカバの方が人気のような気がします。

 

 

 

最新号がロンドンから届きました。

 

ナイティンバーを訪問し、ワインメーカーのシャーリーと

ワインテイスティングした時の記事。

 

 

 

雑誌用ってとっても解像度の高い写真が必要なのですね。

私の送った写真では" not big enough"なそうです。

 

 

 

シャーリーも私が撮ったのよりいい感じです。

若くて意欲的、でも、とても誠実なシャリー。

ナイティンバーでワインを作りたいと!ご夫婦でカナダから移住。

実は旦那様もワイン醸造家です。

 

ナイティンバーを訪問した時のことはブログでも書いています。

   イングリッシュ・スパークリング最高峰!ナイティンバー訪問 

 

 

 

1882年創設のロジャーグラード社はカヴァのみを造る歴史あるワイナリー。

カヴァはスペインの多くの地域で作られていますがその95%を生産するペネデスに

ロジャーグラード社はあります。

 

ダビッド・ピエラ氏はアジア地区の輸出責任者でなかなか日本語もお上手です。

 

 

 

 

自らを小さな生産者と名乗るロジャーグラード社の年間販売本数は80万本。

これって小さな生産者?と思われるかもしれませんが、

他のスパークリングワイン生産者を見ると。。。

 

モエ・シャンドン 2,600万本

ヴーヴ・クリコ  1,000万本

 

カヴァで一番の大手フレシネ社は約2億本とも言われていますので、

確かに大規模とは言えないのでしょう。

 

カヴァはシャンパーニュと同じ伝統方式で造られています。

もともとシャンパーニュのコルク作りで有名であったカタルーニャ地方でしたが、

ドン・ペリニオンの功績から遅れること200年、19世紀後半

シャンパーニュの製法を導入し、地元品種でカヴァを作り始めます。

 

現在ではシャルドネやピノ・ノワールの使用も許可されていますが、

以下の3つはカヴァにか欠かせない地元品種。

 

1)マカベオ

2)チャレロ

3)パレヤーダ

 

NVカヴァは9ヶ月の瓶熟成が義務付けられていますが、

ロジャーグラードでは最低でも2年間瓶熟成されます。

 

ペネデスとシャンパーニュの大きな違いは気候。

暖かいペネデスにおいて長期熟成に必須な高い酸味を持ったブドウ造りは

簡単なことではありません。

 

冷涼なシャンパーニュ=バランスの良い糖度を持ったブドウ=Challenging

温暖なペネデス   =バランスの良い酸味を持ったブドウ=Challenging

 

冷涼なシャンパーニュ= Vintage Champagne             =Challenging

温暖なペネデス   = Long Ageging Sparking Wine  =Challenging

 

納得できるブドウの品質を確保するために、

ロジャーグラードでは通常よりの30%も高いブドウを

契約農家から購入しています。

 

今日は各ブドウ品種ごとのワインもテーストします。

毎年少量だけ作られるこの品種ごとのボトルは

地元と日本でのみ販売されているとのこと。

限定商品好きの日本人の心をなかなかいい感じにくすぐっているようです。

 

 

 

 

1) Cava Macabeo 100% 2011

 

筋肉とも言えるブドウ品種。

非常に良いバランスを持っていて、

白い果実やリンゴ、柑橘類の果物の香りが特徴的とのこと。

 

個人的にはリンゴでも黄色いリンゴやかなり熟したレモンと

熟した黄色い果実の印象。酸味も穏やか。

 

2) Cava Paellada 100% 2011

 

 Soul of Roger Goular。

非常にデリケートで花のような華やかな香り、

そしてフィネスを与える品種。

 

確かにクリーンでエレガント。

引き締まった酸味とミネラル感あり。

 

3) Cava Xarel-lo 100% 2011

 

カヴァの骨格でもありボディを与え、長期熟成に欠かせない品種。

アプリコット、バルサミコ、アニス。

 

粘性がボディをさらに豊かにしている。

黄色い桃、少しトースティーさが香りに厚みを与えいる。

レモンの皮の苦味が余韻の残る。

 

4) Cava Chardonnay 100 % 2011

 

ボディを与える、チャレロと似た特徴プラストロピカルフルーツ。

 

シャンパーニュのシャルドネとは全く違う温かさとまろやかさ。

パイナップルやマンゴ。

 

5) Cava Gold Brut 2013

 

地元3品種のブレンド、 ロジャーグラードを代表する一本。

飲みやすく親しみやすいエントリーレベル。

 

口当たりが優しい。

泡がちゃんと舌の奥でクリーミーさを感じられる。

フレッシュでレモン、白桃。

 

6) Cava Gran Cuvee Josep Valls 2008

 

6年以上セラーで熟成されたプレミアムカヴァ。

シャルドネが35%ブレンドされ、よりリッチで複雑な味わい。

 

酵母からくるバンやブリオッシュ。

完熟した果実からくる甘さが広がりを与えています。

 

 

 

 

日本ではプロセッコよりもカヴァの方が売れているような気がします。

瓶内二次発酵ということと、フードフレンドリーな味わいが

日本人好みなのかもしれません。

 

 

 

 

日本が一番の市場とのことだけあって、

ダビットさんも日本が大好きとのことでした。