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A〜Wine Tasting Diary〜

ワインを勉強してワインがもっともっと好きになりました
ワインの素晴らしさをもっともっと多くの人にしってもらえたら

ボルドーの4つのグラン・クリュ・クラッセを所有するペルナール・マグレ。

現在は世界の41か所でワイン造りを行っています。

なんと、日本の勝沼醸造の畑でも甲州を作っているそうです。

2000年からミシェル・ローランドをコンサルタントに迎え、

世界の多くの人に愛されるワインを造っています。

 

ディレクターのオーギュスタン・デション氏に解説していただきます。

 

 

ベルナール・マグレはワイン造りだけでなく、ワインをより多くの方に、

理解して楽しんでいただけることにも力そ注いでいます。

 

そのため、シャトーでは自分の好みでブレンドしたワインを作れたり、

ホテル、レストランを所有し、結婚式も行っています。

また、芸術や音楽も積極的に支援しています。

 

 

4つグラン・クリュ・クラッセのシャトー

 

1)シャトー・パプ・クレマン   グラーヴ

2)シャトー・ラトゥール・カルネ オー・メドック(4級)

3)シャトー・フォジェール    サン・テミリオン

4)シャトー・クロ・オー・ペラゲ ソーテルヌ(ポンム)

 

 

この素晴らしいシャトーの7種類のワインをテースト!

 

1)2013 Château Pape Clément Blanc (Graves)

(SB 46%, Smillon 48%, SG 5% & Muscadelle 1%)

 

 

なんと!

ロバートパーカーがこのワインの2009年には100点を!

ロバート・パーカーが100点をつけたわずか二つの白ワインのうちの一つ。

もう一つは、オー・ブリオン1989年。

 

白ワインでありながら非常にボディのあるワイン。

粘性もしっかり。

柑橘というよりペアやアプリコットともう少し熟した果実香味に、

オークからくるナツメグ、バニラ、トーストの香りが印象的。

 

2013年のボルドーのなかで白ブドウ品種は悪くなかったのというのを

証明した一本。

 

 

2)2004 Château Fombrauge (Saint-Emilion)

(Merlot89%, CF8%, Malbec & CS)

 

レッドプラム、レッドチェリー、焦がしたイチゴ。

熟成からのコーヒやゲーミーさ。

酸味、タンニン、ボディと全てにおいてミディアムなミディアムボディなワイン。

 

 

3)2006 Magrez Fombrauge (Prestige Cuvée)

(Merlot70% & CF30%)

 

CFがしっかり主張。グリーンノート、グラファイト、トマト。

より凝縮感があって、熟成香もあるけれど、まだ果実香もしっかり。

サンテミリオンの良さを表現した素敵な一本。

 

 

4)2006 Château Les Grands Chênes (Médoc)

(Merlot70%, CS 29% & CF 1%)

 

ブラックチェリー、プラムにかすかにミンティ。

シダーウッド、スモーキー。

 

 

5)2009 Château La Tour Carnet (Médoc)

(Merlot50%, CS37%, PV3% & CF1%)

 

凝縮感があってまだまだ果実香味溢れるワイン。

パワフルで、タンニン、酸味がしっかりサポートしているけれど、

ハーブやミンティな要素が味わいに軽やかさを与えています。

2009というヴィンテージでもあり力強いワイン。

 


6)2006 Château Pape Clément Rouge (Graves)

(CS51%, Merot46%, PV&CF)

 

非常にドライ。カシス、レッドプラム、ブラックプラム。

ミネラル感。

ミーティ、ゲーミィー、レザーの香りにこのワインの熟成の時を

感じて嬉しくなります。

ドライなフィニッシュが心地いいです。

 

 

7)2011 Château Clos Haut Peyraguey (Sauternes)

(Semillon95& & SB5%)

 

アプリコット、ハニー、パイナップルにトースティな複雑感。

白、赤とテーストした最後にふさわしい一本。

アーモンド、サフラン、そしてオレンジピール、マーマレード。

ご褒美に是非どうぞ!

 

 

 

ボルドー左岸、右岸そしてグラーヴ、ソーテルヌ。

ボルドー全てのタイプを2時間で旅できた貴重な時でした。

 

ボルドーは様々なスタイルのワインを造っている素晴らしいエリアです。

オーギュスタン氏でないけれど、その多様な素晴らしさを

もっと多くの方にしってもらいたいです。。。

 

 

 

 

この素敵なテイスティングルームでテーストしたナイティンバー。

今でも忘れられません。。。

 

 

 

 

 

1) Classic Cuvee 2010

 

この安定した味わい、とがっていない酸味、さすがはクラシックキュベ。

生き生きとした果実香味、レモン、りんご、ペア、そして程よいミネラル感。

酵母の香りが奥行きを与えています。

 

 

2) blanc de Blancs 2009

 

リリースの時にもいただいた2009。

このヴィンテージからわずか2.8%ですが、オーク樽で熟成されたベースワインがブレンドされています。

 

オークからくるスパイスのアロマはすぐには見いだせませんが、

この一言では表せない複雑さの一助を担っているでしょう。

 

非常にデリケートさを持った一本。

後数年後に飲みたいです。

 

 

3) Tillington Single Vinyard 2009

 

圧倒的な偉大さを持った一本。

ナイティンバーのプレスティッジ・キュベとして申し分のない一本。

 

これはピノ・ノワール 79%&シャルドネ 21%。

 

ふくよかで、リッチ。

ほのかな赤果実のアロマにブリオッシュやクリームブリュレといったクリーミーさ。

 

しっかりとしたボディと長い余韻。

 

£70-80は高い?安い? ポンド安の今なら安い!?

 

 

4) Rose Non-Vintage

 

シャーリーがロゼワインらしいロゼワインを目指して作った一本。

とても鮮やかなピンク色。見るからに気分が明るくなるまさにロゼ。

 

はっきりとした赤果実のアロマ。

ラズペリー、ストロベリーにパンや酵母の香りがほのかにバランス良く香ります。

 

 

5) Demi- Sec

 

44g/ℓも入っているとは思えない非常にエレガントな甘さ。

レモンのフレッシュさに蜂蜜のような甘さ。

 

シメシャンにいいかも!です。

 

 

どのワインもがナイティンバーのテロワールを表現し、

各々はっきりとした強い個性を持っています。

ワインメーカーのシャリー自身のワイン造りへの一本芯の通った強さが

はっきりと表現されていて、とても好感が持てます。

 

 

 

 

 

日本ではエノテカが扱っています。

一度シャンパーニュの代わりに味わってみては!?

 

 

 

 

 

 

帰国直前の3月24日。

 

ワインメーカーのシャーリーとブランドアンバセダーのジュリアンの

ご好意で実現したナイティンバー訪問。

 

ロンドンから約一時間半電車に乗ってPulborough駅へ。

 

窓の外にはのどかな田園風景。

このイギリスの田園風景は私が愛するイギリスの一つ。

もう見納めかと思うと、なんだかしみじみ。。。

 

駅には手配されたタクシーが待っていました。

駅から約15分程度。

 

ナイティンバーに到着!

田園風景と見事に溶け合ったチャーミングな建物。

 

 

右手がオフィス、左手がテースティングルーム。

 

 

 

 

この可愛らしい外観の中は。。。

 

 

 

 

こんなにモダン!

ベルギー人のデザイナーによって手がけられたテースティングルーム。

 

天井から釣り下がっているのは、そう、ランタン。

和紙を使用したランタンはスパークリング・ワインの泡を表現しているのだそうです。

 

 

テーステングルームから広がる風景は。

 

 

 

 

まさに中世にタイムスリップしたかのよう。

 

 

テースティングの前に、ジュリアンに畑を案内してもらいました。

 

 

 

 

彼がジュリアン。

 

 

 

 

ナイティンバーのテロワールを語る上で外せないグリーンサンドのヴィンヤード。

 

 

 

 

15世紀に建てられたBARN。

夏のオープンデーではここでテースィングが行われるそう。

 

ナイティンバーは一般の訪問者を受け付けていませんから、

夏のオープンデーはあっという間に予約が埋まってしまうそう。

 

 

 

テースティングルームにはワインメーカーのシャーリーが待っていました。

 

 

 

 

スペンサーハウスでのブラン・ド・ブラン2009のラウンチングよりもずっとリラックスしたムード。

 

 

シャーリー、ジュリアンと私の3にんでテースティングしたのは以下の5本。

 

1) Classic Cuvee 2010

2) blanc de Blancs 2009

3) Tillington Single Vinyard 2009

4) Rose Non-Vintage

5) Demi- Sec

 

 

 

 

この素晴らしい環境でワインメーカーから直接話を聞きながら最高の時間でした。

イギリスの最高の思い出の一つです。

 

味わいについてはまた次回にでも。