第2回 昭和63年4月13日(水) 松三家

中央区  TEL521-6236
主人 有森 松三氏
メニュー 和食を中心にしたオリジナル料理

出席
田口 松永 山田 嶋田 安田 桑原 宮崎 中西 南 天下

ワイン人気投票結果
得票   名称            産国    色   地方     値段
4  クラシックシャブリ       アメリカ  白  カリフォルニア 900
4  ミュスカデセーブルエメーヌ   フランス  白          1360
7  アルザスシルヴァネールユーゲル フランス  白  アルザス    1440
0  ピースポーター         西ドイツ  白  モーゼル    1170
2  ダン              ポルトガル 赤  ダン      900
1  ボジョレー           フランス  赤  ボジョレー   1260
5  マコンピエールクロ       フランス  赤  マコネー    1350
5  サンテミリオン         フランス  赤  ボルドー    1890
7  マルゴー(クルーズ)      フランス  赤  ボルドー    2880
3  サンジュリアン(カルベ)    フランス  赤  ボルドー    3330
   プチリキュール         フランス  白          1350

値段については赤松酒店で1割引いています。プチリキュールはシャンペンタイプのリキュールでデザート用に買ってきたので選定から省いています。サンジュリアンについてはコルクの上部までワインがしみていて保存状態が悪かったようです。


有森松三氏は昭和62年RKB毎日を勇退し、その名を取って松三家の屋号を号している。
聞くところによれば、ここは以前、小倉出身のおばあさんがお店をやっていて、小倉料理の鯖のぬかみそ煮が旨かったという。そのおばあさんに有森さんがその腕と人柄を見入られて、この店を譲り受けることになったという。有森氏はRKB当時はディレクターを務めていて、味に関する番組ではそのすぐれた才能を見せていたという。味に関するいろんな人と交流があって、今回からメンバーに入った多め勢の田口氏とも知り合いであり、壇一雄氏とも取材を通じて知り合いになっていたぞうだ。取材で全国各地に行きその折につけ、習い覚えてきた味と料理がこの店に生きている。退職の前は1年間調理師学校に通って調理師の免許を取った努力家である。普段の笑顔からはそんな努力家の雰囲気はまったく感じさせない。
一見しもた屋風の木造二階建てのその家の階段を上がって、2階に行くと壁一面に広がる屏風が目に入る。これも有森氏の豊富な交友関係の中の一人が氏の店にかける意気込みを買って、店のために無償で書いたという大作である。その絵は松三家をテーマにして動物たちを表情いっぱいに描いた楽しい作品である。もしこの絵を見てない人があれば行って一度ご覧になることをお薦めします。勿論、松三家のおいしい料理を食べてコマンダリーの薦めたワインを飲みながら。

松永氏はその後、中国に出張したり、ボルドーの福岡物産展に出張して忙しく働いて、また嶋田氏、山田氏らと潮干狩りに行ったりして、せっかく仲良くなったのですが、いまは神戸市に出向して福岡市の未来のためにおおいに彼の地の事情を吸収しているそうです。

当時我々はその平均年齢からして「中年味の探偵団」と自ら称していた。
我々が、かたまって遊びの打合せをしていると、若い女性からその「味」だけ省かれて、「また、何か中年探偵団がよからぬ相談をしている」と後ろ指をさされていた。そこに今回から登場する大森氏が現れて、我々の会に「コマンダリー」という真に品のいい名前を付けてくれることになった。
無謀にも会社で「席がなくなるぞ」という声も聞かずある考えがあって嶋田氏はこの春の連休に夫婦でポルトガルとスペインを中心にしてヨーロッパ旅行に18日間行こうとしていた。
その話を山田氏にしたところ、福岡市とボルドー市は姉妹都市であって、福岡市役所に九大山岳部の先輩で大森さんという人がいてボルドー市に去年行ってきて詳しいし、大森さんに会って話を聞いて、ついでにブランスのボルドーに寄ってきたらいいと言う。すぐその気になって市役所に大森さんを山田氏と尋ねボルドーやドイツの話を聞く。その時我々の「中年味の探偵団」の話をすると、大森氏はなみなみならぬ興味を示しかつ私もその会に入れてくれという。そしてフランスには、まさに君たちのような会があり、その名をコマンダリーという。これが我らがコマンダリーの始まりである。

(嶋田氏1988/12投稿より)