皆さん、こんにちは!

 

マツキヤのイタ男です。

 

昨年のお話になってしまいますが輸入元フィネス主催の

 

試飲会にお邪魔してきました。

 

すでに大半が販売終わってしまっている状況なのですが、自分への

 

備忘録として2020年ブルゴーニュの感想をお話させて

 

頂きます。(試飲会は一部のキュヴェの出品でした)

 

 
 

【ジョルジュ・ルーミエ】

2020年は冬から温暖で湿度も高く、春も暑くて日照量が多かった。葡萄の
成長はとても早く、冬に降った雨による地中の水分量が適度にあり、畑の
コンディションは非常に良かった。開花期もあっという間に過ぎ、一部で
花ぶるいやミルランダージュはあったものの、全体的に見れば葡萄の状態は
素晴らしい。夏はとても暑く、時々雨は降るものの空気は乾燥していて葡萄の
健康状態も良好。収穫は2003年と同じ8月29日から始めるほど早熟だった。
しかし酷暑の影響はやはり大きく、葡萄のクオリティは素晴らしいが葡萄の
粒も小さいので収穫量はとても少ない。(輸入元資料より、生産者コメント)
 
試飲会では村名シャンボールとモレ・サン・ドニのみの試飲、どちらもメオ
同様に還元している。両方とも液体は濃い目の色調でモレにはややトロミも
感じる。還元臭の後に感じるしっかりとした果実味はルーミエらしく健在で
やはり素晴らしい。
 
 

【マルキ・ダンジェルヴィル】

冬はとても暖かく最低気温が氷点下になったのはたった7日間だけだった。
1月は乾燥していたが、2月から3月に掛けては雨の日が多く、例年よりも
90mmも多い降水量があったので地中に蓄えられた水分量は十分だった。
3月10日頃には天候は回復し、風が強く吹いた影響もあって乾燥してくれたので
葡萄の生育は過去最高に早熟な傾向になった。4月も暖かく乾燥していたので
葡萄の成長はさらに加速し、例年の1.5倍の日照量があったので5月中旬には
開花が始まった。6月には雨が降って気温が下がったが葡萄の成長は止まらず、
7月上旬には色付いた房が見られるようになった。2020年ヴィンテージの
収穫はドメーヌ史上最も早い8月19日からで健康的な葡萄が収穫できた。
なめらかで控えめながらも骨格はしっかりとしており、タンニンも良く熟して
酸味もある完璧なバランスになっている。(輸入元資料より、生産者コメント)
 
一言でいうとダンジェルヴィルは2020年を非常に綺麗なワインとして表現した。
さらりとした質感、樽の風味は主張がなく溶け込んで酸も綺麗で馴染んでいる。
ミディアムボディでラベル表記のアルコールも13%台に収まっている。
早飲みできるタイプで本当に美しいブルゴーニュワインを造り上げた。

 

 

【メオ・カミュゼ】

2020年は冬から温暖で春は順調に過ぎて開花期もあっという間に終わり、
夏になると気温上昇が進んで葡萄はどんどん成長し、収穫は8月23日から
開始という記録上もっとも早い収穫となった。酷暑によって焼けてしまった
葡萄もあり、収穫量は少なくなってしまっているが葡萄はとても健康だった。
酸味がしっかりしておりアルコール度数は高めではあるが重たい印象はなく、
黒い果実のアロマがしっかりしたフレッシュな味わい。葡萄が良く熟し、
さらに酸味がしっかりしているというコンビネーションは1990年、1999年、
2015年に近い。ただ、2020年の凝縮感を考えると熟成に時間が必要だが、
現段階でもある程度のテロワールは感じ取ることが出来る。素晴らしい
深みがあり、ストラクチャーもしっかりしているので真価が発揮される
までは我慢強く待たねばならない。(輸入元資料より、生産者コメント)

 

ダンジェルヴィルとは違った方向性のメオ・カミュゼは、2020年は色調が
濃いめトロリとした質感、香りがややリキュールぽさがあり、少し還元。
酸は溶け込んでいて後味乾いたタンニンの印象。ミディアムボディで
ラベル表記のアルコールは一部のヴォーヌ・レ・ショームの14%を除き
13%台に収まっている。
今飲むというより少なくとも数年寝かせてから楽しんで頂く事をお勧め
します。

 

 

【クロード・デュガ】

2020年は年間を通して非常に暑く乾燥し、特に夏は酷暑だった。葡萄の成長は
とても早く、収穫も8月中に終わってしまうほどで今までこれほど早熟な
ヴィンテージはなかった。雨不足の影響で葡萄の実が小さいので生産量は
少ないが、その代わりに気品のある濃い色調のリッチで濃密なワインになって
おり、黒い果実のアロマが葡萄が良く成熟したことを物語っている。酸を残す
ために早めに収穫したことが功を奏していて、とても素晴らしいバランスと
なっている。(輸入元資料より、生産者コメント)


やや酸度が低く感じたクロード・デュガは、ジュヴレらしい果実感を讃えて安定

しており、所謂2003年らしさが一番感じられた生産者。ブルゴーニュ愛好家と

してはそのニューワールド的なニュアンスから物足りなさを感じる人もいるだ

ろうが、酒屋としてはいつでもイメージ通りに勧められるのがありがたい。

 

 

【アンリ・グージュ】

2020年ヴィンテージはフレッシュさを保つために8月第3週に収穫を行った。
春から暑い日が続き日照量が多く、雨不足で夏の間は常に土壌が乾燥していた。
ブルゴーニュの収穫量は全体的に少ないが、我々は下草を生やした栽培方法を
しているので葡萄の木と水分の奪い合いとなり、他のドメーヌよりもさらに
収穫量が少なくなってしまった。ワインのスタイルはクラシックなブルゴーニュ
らしくはないが、試飲してみると2020年らしさは良く表現されており、
パワフルでとても凝縮しているがタンニンはとても繊細に仕上がっている。
(輸入元資料より、生産者コメント)


ほんの数年前まではリリースしたては結構毎年還元的な仕上がりで、熟成を

要するワインを造ってきたアンリ・グージュですが、2017年以降は若飲みも

できる現代のブルゴーニュらしいワインに変わってきています。今回の2020年も

ややリキュール的でトロミも感じますが、果実感と樽のスパイス感、酸の調和が

素晴らしく今飲んでも楽しめる味わいに!確かにこれが20年もつかは分かりません

が今後10年程度はこのバランスのまま楽しめそうです、ウマイ!!

 

 

輸入元さんのお話によると、収穫がかなり速かった2020年はあの酷暑との

印象の強い2003年と比較され、市場にはほとんどもう残っていないのが残念ですが

熟成しないと当初言われていたけど実際には長期熟成にも耐える事ができた2003年

のワインだった。今回の2020年も早飲みと言われつつも熟成する可能性があるので

そこは見守っていきたいとの事。

 

気になる次の2021年の入荷量ですが、巷で言われている日本は景気が悪いから他国に

ワインが回ってしまっている状況はフィネスとしては常に良好な関係であるため関係

ないと言う(もちろん年毎の生産量減の影響は起こる)事でした。

日本で正規輸入元と言ってもそのほとんどはクルティエなど1つ業者が入っているなかで

フィネスさんの場合100%直接取引ですからね、まぁこれってとっても凄い事です。

 

私たちもより大切に販売しなくてはと思っております。

 

マツキヤ