第28回 ロゼの醍醐味 ボランジェ グラン・ダネ ロゼ 1999 | 真鍋優次郎のワインレポート

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趣味はワイン収集と食べ歩きの東京住まい30代コンサル男子☀️フランスワイン専門です✨

 

酸のコントロールに対する思想や価値観は、シャンパーニュの生産者において「マロラクティック発酵」を行うか否かで大きく分かれている。ややこしいことにロゼの場合はコレに、タンニンのコントロール「アッサンブラージュ法」か「マセラシオン法」の選択が迫られる。「アッサンブラージュ法」はいわゆるブレンドである。アッサンブラージュの過程で赤ワインを混ぜて発酵させる。「マセラシオン法」はセニエと呼ばれ、破砕・圧搾の過程で果皮ごと漬け込んでロゼ色の色素を抽出してアルコール発酵させる。ただ、愛飲者からすればどちらにせよ、美味しいシャンパーニュであれば思想や価値観を打ち破って、否が応でも素直に受け入れられるものだ。

 

 

この「グラン・ダネ ロゼ」は「グラン・ダネ」をベースに、ボランジェがアイ村に所有する畑「コート・オーザンファン」を8~10%加えて造られている。

 

 

ベリー系の凝縮した果実味と、オレンジピールのブランデー漬け、オリエンタルスパイスなど、複雑なアロマがドラマチックに構成されている。口の中では最上級のピノ・ノワールの厚みを感じ、グラマラスなボディに思わず酔いしれてしまう。「グラン・ダネ ロゼ」は数あるロゼの中で一種の完成形で間違いないだろう。
ロゼの醍醐味を味わえた至福の日であった。

ボランジェ グラン・ダネ ロゼ 1999
参考価格:16,000円
(※現在は2.5万円~3万円まで高騰 2022年12月追記)
個人評価:96点