
ワインの熟成に樽を使う理由
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ワイン通販ショップを見ていると、『樽熟成』とか『新樽を使用』(または、『新樽比率』)など
樽というフレーズをよく見かけます。
ワインについてあまり知らない人でも
”ワインの製造過程の中に木製の樽を使う”というイメージがなんとなくついているのです。
でも、みなさんはこの
『樽』を使って
熟成する理由って
知っていますか?
今回はそのお話です。
ワインは、まずブドウを搾ってジュースにし、これに酵母を加え発酵させるのです。
これによってアルコールを造り出します。
この時のワインの状態は、酸味や甘味、タンニン(渋みの事)のバランスが悪くガチガチに固い味わいなのです。
このガチガチなワインをまろやかな味わいに変化させるために
熟成という製造過程が必要になってくるのです。
しかし、熟成で使われる容器としては、
木製の樽
ステンレス製のタンク
コンクリート製のタンクと、たいがいこの3種を使います。
どれを使うかは造り手のこだわり次第ですね。
ステンレスタンクで発酵させて、木製の樽で熟成させるというように使い分けしている造り手が多いです。
では、なぜこのように使い分けしているのかというと、
それぞれ樽・タンクで熟成させると味わいや香りが全然変わってくるからです。
<<ステンレスタンクやコンクリートタンクを使用して熟成>>
タンクからの影響が少なくてすむので、ワイン本来の特徴を存分に出したい時に使われます。
また酸素を通しにくいので、酸化を抑えられる効果があります。
白ワインを熟成する時に使用されることが多いです(但し、シャルドネはたいがい樽熟成が基本です)。
<<木製の樽を使用して熟成>>
ステンレスタンクなどと違って密閉性が低いので酸化が促されて、ワインの味わいが濃くなります。
ワインが樽と接触することにより木のタンニン(渋み成分)や香りがうつり、味わいに厚みが出るのです。
『バニラ』や『ナッツ』、『クリーム』といったまろやかなスモーキーな香りが感じられるワインは樽熟成していると考えられます。
また、白ワインの中には黄色や黄金色に色付いたワインがありますが、あの色は樽熟成からくる色です。木の色素がうつる事によりあの色合いに変化します。シャルドネなどに多く見られますね。
さらに一度も熟成に使用していない新しい樽『新樽(しんだる)』で熟成すると上記の要素がしっかりワインに伝わります。
新樽のみで熟成した『新樽100%』というワインも時折見かけますが樽自体の価格が高額(フレンチオーク種の木材を使用した新樽はなんと10万円!!)なので、大体は新樽と以前にも使った樽をしっかり洗って使う造り手が多いです。それを『新樽比率』という表現で表されます。
この造り手は『新樽比率200%』で有名です

200%??と疑問に思うでしょうが、これは発酵と熟成の際にどちらも木製の新樽を使用して造られるワインだからこのように表現されています。ワインにかなりの費用を費やしているのですが、これも造り手のこだわりなのです。といっても、この造り手が造るすべてのワインが200%ではないのですが・・・。樽が高額ですからね。
と、ワインを醸造する上で重要な樽について書きました。
樽熟成されたワインがおいしいか、ステンレスタンクなどで熟成されたワインがおいしいかはその造り手のこだわり次第なので、ワインを決める判断にはならないのですが…。
まぁ、ワインの知識の内の一つとして覚えておくと『話しのネタ』になると思いますよ。
おいしいワインの選び方の藤原ユラでした。
2009年は当ブログを読んでくださいましてありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
では、また。
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