オークランドから車で北へ約3時間半から4時間走ると
ベイオブアイランド(Bay of Islands)と呼ばれる地域に入ります。
ニュージーランドの北島の北部の東海岸に位置します。
Bay of Islands=英語を直訳すると「多くの島々が浮かぶ入江」
実際にベイオブアイランド地域は、
大小合わせて144の島々を有する入江沿いに広がっています。
先日、バラクオバマ前USA大統領がニュージーランドに来て
最初に宿泊したのがカウリクリフ(Kauri Cliffs)という高級リゾートで、
この高級リゾートがベイオブアランド地域内にあります。
ニュージーランド生まれニュージーランド育ちのニュージーランド人に、
ニュージーランド国内で好きな観光地、旅行地はどこ?と尋ねると
必ず上位に入ってくるベイオブアイランド。
バラクオバマ前大統領も、ジョンキー元ニュージーランド首相らと共に
お忍びで(?)ベイオブアイランドでゴルフを楽しんだということが
ニュージーランドの国内ニュースでは話題になりました。
写真はKauri Cliffsからのものではありませんが、
ベイオブアイランド地域内の幾つかの高台からは
このように美しい入り江を見ることができます。
美しい景色を見ることで日々の疲れを忘れ癒される人には
ぴったりの場所でしょうか?!
ところで「ベイオブアイランド」は特定の町の名前ではなくて
地域の名前です。つまり多くの島々を有する入江沿いに広がる
幾つかの町と入江も含めてベイオブアイランドというのですが、
ベイオブアイランド内の代表的な町は「パイヒア」かなと思います。
↑パイヒアの町の国道沿いはこんな感じです。
↑桟橋からはドルフィンウォッチング(イルカを見る)クルーズが
出ています。クルーズのみ、クルーズ&イルカと泳ぐなどあります。
ベイオブアイランド発のドルフィンウォッチングはイルカとの
遭遇率90%以上と大々的にうたわれています。
途中、入り江内の島に立ち寄るのも含めて約4時間のクルーズ。
個人的な意見ですが、クルーズ時間が比較的長めなので、
これまでの人生で乗り物酔いなんて無縁、絶対大丈夫という人以外は
酔い止めを飲んでから乗船した方が良いと思います。
↑こちらは桟橋近くにある「35 Degrees South Bar and Seafood restaurant」その名も「南緯35度のバー&シーフードレストラン」
その名の通りパイヒアの町は南緯35度にあります。
ちなみに余談ですがオークランド国際空港は南緯37度にあります。
パイヒアの町を国道から海岸とは反対の方向に通りを入ると
こんな感じで商店街が続いています。
↑海を背にして国道沿いの様子を見るとこんな感じです。
どことなくリゾート地の雰囲気が漂います。
↑南緯35度のレストランの近くにあるこちらの建物は、
観光客が訪れそうな場所ならニュージーランド全国どこの町にもある
観光案内書、インフォメーションセンターの「i site(アイ サイト)」。
市町村各自治体が運営しています。
i siteでは、ツアー、アクティビティ、宿泊、
移動交通手段の予約手配や相談に応じてくれます。
その街のことだけではなく、他の街の予約手配も対応してくれます。
ベイオブアイランド内でパイヒア以外に観光客の訪問が多い
スポットといえば「Waitangi Treaty Grounds=ワイタンギ条約記念館」
ではないでしょうか?
ニュージーランドでは毎年2月6日は
「Waitangi Day=ワイタンギ条約(調印)記念日」という祝日です。
ニュージーランドという国が誕生するきっかけになったのが
このワイタンギ条約からと言われています。
ワイタンギ条約の内容や解釈については今も論争が続いているので
ここで詳細に触れることはしませんが
1840年2月6日にワイタンギ条約締結の署名が行われた前後に
この場所を中心に何が起こったかについて学ぶことができます。
上の写真は全長35Mの戦闘用カヌーです。
1834年以降に使われたニュージーランドの3種類の旗が
ワイタンギ条約記念館敷地内にに設置されています。
部族連合の旗、1840年以降のユニオンジャック、
1902年に導入され現在まで使用されている(南十字星を含む)
ニュージーランドの旗の3つの旗です。
英国政府の代理人としてニュージーランドに派遣された政治家、
ジェームズバスビーとその家族が1833年~1840年まで暮らしていた
建物はトリーティーハウス(Treaty House)と呼ばれ、
現在は博物館のようになっています。
当時の開拓移民や先住民のマオリ族の暮らしや、争い、
ワイタンギ条約締結と署名時の様子について説明されています。
ベイオブアイランドはニュージーランドの最北端に近い場所にあるため
冬でもニュージーランド内の他の場所に比べると
気候が温暖であることが特徴です。
(南半球にあるニュージーランドは日本と逆で北にいくほど暖かい)
寒さが苦手な人が冬にニュージーランドに旅行に来るなら
ベイオブアイランドはお薦めかもしれません。