2008フッデックス
昨年も行った「FOODEX(フーデックス)」に今年も行ってきましたよ。

昨年同様、友人にチケットを手配してもらいましたが、今年はなかなか厳しいようで、友人以外の分は1枚しか手に入らなかったと言っておりました。いろんな人が来たがるイベントだからね。昨年行った私はそう感じる。(笑)
私なんか開催期間中、会場である幕張メッセに住み込みたいと思うくらいですよ。食い物、飲み物、なんでも有り!って感じで一日中楽しめる「大人の遊園地」と言ってもいいくらい。(仕事が関係なければだけど。笑)

友人は焼酎、日本酒に造詣が深く、今年は日本酒を扱う酒屋としては有名な中野の「味ノマチダヤ」がブースを出していることや、そこに「飛露喜(ひろき)」で有名な「廣木酒造」から社長が来ているかもという話を聞きました。
早速行ってみたんですが、廣木酒造の社長の顔は見えませんでした。しかし、「飛露喜特別純吟」が出品されているのを発見、それを皮切りに「村佑」「磯自慢」など良さげな日本酒を飲みまくりですよ。(日本酒が詳しくない人にはなんだかわからなかったりして。)

その他、焼酎、日本酒をしこたま飲んで友人の気持ちを落ち着けてから、今度は私の案内でワイン巡りであります。

「フーデックス=食の万博」とは言っても、ワインに関しては昨年見た感じでは「これから日本に売り込もう」という知名度が低いブランドが多かったように思えたので(今年もそんなもんか...)と思っていたのですが...

最初に訪れたフランスはブルゴーニュのエリアで早くもそんな気持ちはぶっ飛びました。なんと、今年は有名どころも出店しているではありませんか。
「ミシェル・グロ」や「グロ・フレール・エ・スール」のグロ兄弟が出店しております。しかも、あなた、「グロ・フレール・エ・スール」は当主のベルナール・グロ氏本人が相手をしてくれていますよ!
感激だね、これは。しかも、そこに置かれているワインは安いワインだけじゃなくて「リシュブール」や「グラン・エシェゾー」など「俺の素晴らしいワインを飲んでくれ!」と言わんばかりの豪華ラインナップですよ。(会場内は撮影禁止なので、記録を撮れないのが非常に残念!)

でも、不思議なのは私から見たら(すげぇ~!×3)くらいの驚きなのに、意外と人が集まっていないのね。通りかかる人の中には「これはバローロ?それともバルバレスコ?」などとトンチンカンな言葉を発する者もいるくらいですよ。(笑)

私は友人に「おい、今年はすごいぜ!」と言うんですが、友人はワインについては詳しくないので(はぁっ?)って感じ。浮きまくっているのは自分一人であります。orz
だから、ベルナール・グロ氏に対して素晴らしいワインを飲ませてもらいたいという言葉が友人の口からは出てこない、飲食関係の仕事しているのにね。(笑)
そこで、私がしゃしゃり出てもういろいろ話をしてやりましたよ。「日本ではあんたのワインは人気があるよ」とか「俺もあんたのワイン好きだよ」とか「日本にいる間に秋葉原に行くのか」とか...(最後の質問はしなかった。でも、この話が分かる人はグロの性格知ってる人だよね。笑)
そして、言いましたよ.....「あんたの作る『リシュブール』を俺は飲みたい」と。(笑)

たぶん(ちょっとこいつ俺の仕事に貢献できるのか?)と不審がられたところもあると思いますが(笑)、すんなりグラスに注いでくれました。....うぅんまい!
気持ちがハイだったので、実はこの時のヴィンテージ覚えてないんですよ。他の作り手はみんな「2006」を中心に展示していたので「2006」ではないかと思うんですけどねぇ。「ACブルゴーニュ」から始まって「村名ヴォーヌ・ロマネ」「エシェゾー」と来て締めが「リシュブール」ですよ。試飲だから量は少ないものの満足感は大きいよ。飲んだワインみんな若いけれど、いつかまた飲めたらいいね。
ワインの評価はもう少し時間が経ってからの方が適切ではないかと思いますが、「村名ヴォーヌ・ロマネ」から上のクラスになると喜びを感じられるようになりますね。2006のヴィンテージがどのような年かはちょっとわかっておりませんが、今日飲んでみた限りでは「リシュブール」までいかなくとも家の料理と飲むワインとして考えたら「村名ヴォーヌ・ロマネ」あたりから喜べます。
今回ベルナール・グロ氏本人に会えたという経験で「グロ・フレール・エ・スール」のワイン、ますます身近な感じとなりました。

さて、その後ですが、ミシェル・グロは本人は来ていないのでしょうか。担当らしき女性が一人おりましたが、商談らしき話をず~っとしているので「ワインを試飲させて」という話をするのがためらわれ、あきらめました。(話をしているテーブルの上にワインが並んでいるので手を出しにくいんだよねぇ)
そこで、隣に出店していた「フランソワ・ラマルシュ」へ。
ここには親しみやすい感じのお姉さんがおりました。たぶんフランスからやってきたマドモアゼルなんでしょうな。愛想がよろしいです。
で、そこには全部で5本でしたかね、ワインのボトルが並んでおりまして順々にテイスティングをしてちょうだいと言った具合に手際良く試飲できるようになっております。
記憶では
1.Bourgogne Rouge(ACブルゴーニュ) 2006
2.Vosne-Romanee 1er Les Suchots(プルミエ ヴォーヌ・ロマネ・レ・スショ)2006
3.Vosne-Romanee 1er Les Chaumes(プルミエ ヴォーヌ・ロマネ・レ・ショーム)2006
4.La Grande Rue(グラン・クリュ ラ・グランド・リュー)2006
5.La Grande Rue(グラン・クリュ ラ・グランド・リュー)2001

最初に飲んだACブルゴーニュはまあ、真っ当なブルゴーニュクラスというところか。(すでに、この時点でかなりアルコールが入っております。笑)
2番目に飲んだ「レ・スショ 2006」は樽が結構強い感じがしましたね。聞いたら、やはり樽を強めに作っているとのことでした。3番目の「レ・ショーム 2006」の方がブルゴーニュのプルミエ・クリュらしい感じのワインですね。ここらへんから結構美味しいと感じますよ。
そして、フランソワ・ラマルシュの看板ワイン、モノポールの「ラ・グランド・リュー」ですが、美味しいが2006はまだまだ若すぎるって感じだね。このワインを飲んだ時に感じたんだけど2006だけ飲ませると「ラ・グランド・リュー」の素晴らしさをわかってもらえないと思ったんじゃない?
2001を飲むといい感じに熟していて(でも少し若いとも思うけど)、やはりこちらの方が今飲むんだったら自然に「美味い!」と思えるワインですよ。

いやあ、ワインの感想とか言いながらお姉さんと話をしていたら、「名刺をくれないか」と言われ困ったよ。私、連絡くれても私自身がワインのバイヤーじゃないから商売にならないと思うからな(笑)。俺の友人に話しかけてくれよ、飲食関係の仕事なんだから。(笑)

で、その後も足早にいろいろとワイン飲みましたが、今日の収穫はやっぱりなんと言ってもベルナール・グロ氏に会ったこと。そして、昨年に比べてブルゴーニュのグラン・クリュがいくつか出品されていて楽しめたことですね。去年も楽しかったけど、今年の方がもっと楽しかったよ。また来年も行くよ~!(笑)