去る11月18日に寿司とフレンチのコラボディナーを開催しました。徳島の寿司の名店「〇秀寿司」と、同じく徳島のフレンチの名店「ビニョン」の両料理人による競演、それにワインを合わせていきます。今年4月に第1回をやって、今回は秋の味覚をテーマにした第2回目。場所は前回に引き続き、徳島市新浜町のレストラン「ビニョン」。



今回のメニューは、


一、〇秀寿司の舎利を使った鮑のリゾット
  魚介のタルタル 山葵風味


一、フォアグラのコンフィと鮪のサラダ仕立て


一、間人蟹


一、鮪ホホ肉のクレピネット包み 蓮根餅添え


一、鳴門鯛のコンソメスープ


一、寿司
   鴨
   足赤海老
   イクラとサーモン
   トランペット・ド・モールのちらし寿司


一、デザート
   和三盆糖のクレームブリュレ
   柿のタルト
   レンズ豆風味のキャラメルアイスクリーム



ワインは、


まずウエルカムで「2007ボジョレー・プリムール ヴィエイユ・ヴィーニュ / ドメーヌ・デュ・ヴィスー」。
今年のヌーヴォーは色が薄くて酸っぱいのが多い中、このワインは色も濃く、味わいもヌーヴォーの域を越えたしっかりしたものに仕上がっていました。個人的には今年一番のヌーヴォーでした。


一番と二番の料理には、「N.V.ラ・クロズリー レ・ベギィヌ ブリュット・ナチュール / ジェローム・プレヴォー」
アンセロム・セロスに師事し、ピノ・ムニエ100%で自然派シャンパーニュを生み出すジェローム・プレヴォー。濃い琥珀色に、果実のふくらみを感じさせるやわらかい味わい。サービスに回っていたので実際に試していませんが、フォアグラと鮪のサラダと抜群の相性だったそう。このフォアグラ、実は醤油に漬け込んであり、後に残る醤油の余韻がなんとも個性的。鮪もヅケだったので料理もとしても違和感無く楽しめます。


間人蟹には、京都は間人港で水揚げされたズワイガニの雌。内子と外子が珍重されます。これには「1987シャトー・オー・バタイエ(マグナム)」
蟹には白ワインをあわせることが一般的でしょうが、今回は赤。なぜかというと、田崎真也氏が「蟹には熟成したポイヤック」と推奨していた為!しかし、肉の少ない雌には素直に白をあわせたほうが良かったような・・。


鮪ほほ肉のクレピネット包みには「1992シャトー・ラフルール」。
ちょうど現在連載中の漫画「神の雫」で取り上げられていたラフルール1992。メルロを合わせたかったので。まだ熟成感はそれほどなく、まだまだこれからが飲み頃といった印象。2本空けたのですが、瓶差が結構ありました。


お寿司には「2006Koshu牧丘 / 中央葡萄酒」。
単体で飲むには少し酸が高すぎるように感じますが、酢飯にはよく合いました。


最後デザートには「1988リヴザルト・アンブレ / ピクマル」
和三盆糖のクレームブリュレをイメージして、赤のヴァンドゥーナチュレルをセレクト。



徳島では類を見ない実験的なイベントで、料理とワインが運ばれるごとにお客さんも盛り上がり、前回よりも成功したと言っていいかな。第3回があるのやら・・

2005 ブルゴーニュ ヴィエイユ・ヴィーニュ クロ・サン・ジェルメン / ロシュバン(¥1900)
2005 Bourgogne Vieille Vigne Clos Saint Germain Domaine de Rochebin



Rochebin


ドメーヌ・ロシュバンは、マコネで1921年から続く家族経営のドメーヌ。


このキュヴェはリュット・レゾネを採用した樹齢50年以上のピノ・ノワールから。


まずこのワインの特徴は「ボトルが軽い」こと。同じ値段ならボトルが重い方を買え、というワイン界のセオリー?(ボトルにお金をかけているなら中身もいいはず!)がありますが、このワインはどうでしょうか?



照りのある薄いガーネット。若々しい色合いではない。


みずみずしい果実の酸を感じさせる香りに、皮、カラメル、土などの落ち着いた香り。


果実味の厚みはないけれど、やや高めの酸とのバランスが良い。少しの青さとマッタリとした旨味の余韻。全体的に落ち着いた味わい。


決して濃くはない、落ち着いた味わいのブルゴーニュ。ワインの勉強をはじめた当時(10年ほど前)に飲んでいたブルゴーニュを思い出します。値段もお手頃で言うこと無し!セオリーは当てはまりませんでした。。



コストパフォーマンス ★★★★

2002 ネロ・ダヴォラ・シラー / トーラ (¥2152)
2002 Nero d'Avola Syrah Sicilia IGT Tola



Tora


トーラは1943年設立のシチリアのワイナリー。トーラの畑はシチリア一といわれるテロワールに位置しているらしい。シチリア土着品種を中心に、メルロやシラーなどの国際品種も栽培しています。



光を透さない黒っぽい色合い。


レーズン、チョコレートなどの深く甘い香りに、木の根や土、じゃがいもなどの香り。時間と共にマルサラのような酸化系の香りが強くなります。


煮詰まり凝縮した果実味に乾いた酸味、粉っぽいタンニン。チョコレートのフレイバーと酸化した風味が残ります。



個性的な香りと酒精強化ワイン的な力強い味わい。好き嫌いがはっきり分かれそう。普通のスティルワインとして飲むと違和感があるかもしれないので、それと割り切って飲んだ方がいいかも。


コストパフォーマンス ★★