中堅崩壊―ミドルマネジメント再生への提言/野田 稔+ミドルマネジメント研究会
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何とも刺激的なタイトルだ。
厚い本なので、一日では読めなかった。
なので、前半戦の感想

かつての日本のミドルは非常に優秀と言われていたが、

現在の日本のミドルの元気がないという。

(日本のミドルというよりも日本人の元気が無いような気がするが。。。)

そして、そのミドルの元気の無い要因を、

どちらかと言えばソフトの4Sを中心に書かれているのが前半戦だ。


途中、伊藤忠の丹羽さんとの対談もあるが、

丹羽さんは

・そもそもこれまでは日本全体が成長していたので良い所が目立った

・数の問題で、団塊の世代は沢山の人が居たので、その中から誕生する優秀なマネージャーの数も多かった
という部分もあるのではないかとおっしゃっている。


本当にミドルの質がかつてと比べて落ちているのか?と言えば

現在と過去とを単純比較はできないと思う。

世界の他の国々のミドルとの比較で

かつての日本のミドルの地位と、現在の地位という観点では

確かに元気は無いかな?

それも世界の周りの国が台頭してきているので容易に比較はできない。


確かに、様々な企業の方々とお話をすると

「世の中凄いサラリーマンが沢山いるなぁ」と思う。

そう、質の高いミドルは沢山いるのではないかと思う。


ただ、実感として日本人の気質や性質が、かつての日本人ほど厳格ではないと感じる。

アバウトだったり、投げやりだったり、甘えていたり(僕も人のことを言えないが。。。)


それは、企業の内部だけの問題ではなく

教育の方針、TVプログラム、雑誌の内容、戦後に築かれた文化、

家庭での教育、ゲーム、娯楽の氾濫、物の氾濫、贅沢さ、、、、、

そういう様々な要因によるものだと思う。


日本人に元気を出させるには、

それぞれの分野の人がそれぞれの分野で

温故知新により一つ一つ改善していく活動と共に

日本の文化や社会の論調に働き掛けていく

大がかりな仕組みが必要なのではないかと思う。


例えば、「サラリーマン」ではなく

「ビジネスマン」として、活躍することが

帽子にブカブカの服でダンスをするよりも

”格好良い”と認識するような世論を生み出すとか。


政治でも、一所懸命に”国益”を考え、それに向かって戦っている人にスポットを当てて

そういう政治家が実は沢山居て、そういう人が”格好良い”

と認識できるようにするとか。


”格好良い”の基準が、

より大きなこと、より先のこと、より皆のことという目標に向かって

ひたすら努力するということである

という風に、変化を巻き起こしていくことが出来ないだろうか?


トヨタの作った大学とか

そういう企業が出資をして、学校を設立し

独自のプログラムで未来の日本を背負う人材を育成していくとか。


そういう仕掛けを

本気になって各企業と心あるマスコミ等から人とお金を出して

本気である程度のスパンでやっていくことができたら

日本人は変わっていくかもしれない。


そんなことを、この本の前半で思ったりしたのだった。

また明日は後半戦を読むことにしよう。


「文化によって奪われたもの(顧客)は、文化レベルで取り戻しに行く。容易なことではないが、やる価値はある。」


先日拝聴したそんな言葉を思い出した。